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2008.05.17
コチョウランの植え替え
コチョウランの原産地はフィリピンや
インドネシア、台湾などの熱帯アジアです。
原産地では、大きな木の枝や幹に根を巻き付け
生育しています。
日本の5月〜10月頃の気候が熱帯アジアの
気候と似ているため
日本ではこの時期が生育期となり
さまざまな管理を集中して行ないます。
この短い期間にどれだけ世話が出来たかにより
来年の花付きが変わってきます。
植え替えも生育期に行ないます。
生育地のコチョウランは根を空中に広げて生育
していますが、日本での管理は生育期の管理と
冬の休眠期の管理が行ないやすいようにするため鉢植えで行ないます。
コチョウランの根は生育が良く、
2年以上植え替えを行なわないと、根詰まりや、
根傷みを起こしやすくなり、
花付きに影響が出ます。
また、植え込み資材が傷み、根に水分や空気が
十分に届かなくなり株の生育が悪くなります。
根が元気に育ち、立派な花が咲く株を育てるため
春に植え替えを行ないましょう。


■植え替え適期 5〜8月
  ※開花株は花後に行ないます。

■植え替え適温
  15℃〜25℃

※コチョウランの年間管理表を
“植え替え後の管理(株の静養)”の項目で
見る事ができます。
画像をクリックすると、
年間管理表が大きく表示されます。
植え替え目安/植え替えに必要な資材
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☆植え替え目安
  2年以上植え替えていない株は植え替えましょう。
   ○次の項目に当てはまる株は植え替えてから2年経過していなくても植え替えましょう。
    ・購入した株がビニールポットに植えられている
    ・寄せ植えにしてある株
    ・根が鉢の外に飛び出している
    ・水を与えても、水がなかなか抜けない
    ・葉先が傷んでいる
    ・水苔が茶色く変色している 
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☆植え替えに必要な資材
  ・植え替え用の鉢
    根が鉢の中に収まる程度の鉢
  ・小鉢洋らん培養土
    『小鉢洋らん培養土』使用量目安(1鉢あたり)
    3.5号鉢=約300ml
    4号鉢=約400ml
    4.5号鉢=約750ml
  ・鉢底ネット(鉢底に直径1〜1.5cm以上の穴が開いている場合)
  ・土入れ
  ・割り箸
植え替え作業①〜④
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☆植え替え作業 
  ①花茎を切り取る
    開花株の場合は、花が2〜3個しおれてきたら、株の衰弱を防ぐために
    花茎を根元から切り取ります。
    切り取る際は、葉を傷付けないように気を付けます。
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☆植え替え作業
  ②鉢から株を抜く
    株元をつかんで、鉢から引き抜きます。
    抜けない場合は、鉢を割って取り出します。
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☆植え替え作業
  ③根を乾かす
    植え替えの作業中、根が折れないようにするために、
    根の表面が白くなるまで日陰で根を乾かします。
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☆植え替え作業
  ④植え込み資材を取り除く
    根をできるだけ傷つけないように、植え込み資材を取り除きます。
    ※植え込み資材が取れないようならば、少し水につけて取りましょう。
植え替え作業⑤〜⑥
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☆植え替え作業
  ⑤根の整理
    健康な白い根を傷つけないように
    『黒く変色した根』『糸状の根』『すかすかの根』は切り取ります。
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☆植え替え作業
  ⑥植え付け
    A植え付け位置確認
      ○鉢と株の間隔
        株が鉢の中心にくるように植え付けます。
      ○植え付け深さ
        鉢のフチより1〜2cm下に株の根元がくるように植え付けます。 
        鉢のフチ一杯に植え付けますと、水を与えたときに培養土が
        流れ出てしまったり、培養土全体に水が行き渡らないなどの問題が起こります。
        鉢のフチから株の根元までに空間(ウォータースペース)を作りましょう。
        ※ウォータースペースとは
          鉢のフチから土の表面までの空間をウォータースペースと呼び、
          水を効率良く浸透させる、土の流出を防ぐなどの効果があります。
    B培養土をつめる
      『小鉢洋らん培養土』を鉢の中に入れて、手で鉢の側面を軽くたたき
      根の間にしっかりと詰めます。
      ※培養土が詰まりにくい時には、割り箸のような棒を使い詰めます。
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◎小鉢洋らん培養土
  ・根と根の間に培養土が詰まりにくいコチョウランでも
   小さな鉢へ植え替えやすいように、原料は小さなサイズでそろえてあります。
  ・水分量を調整するため、根傷みをおこしにくくします。
  ・鉢の中の水をきれいにして根傷みを軽減する根腐れ防止材を配合してあります。
植え替え後の管理(株の静養)
↑クリックすると大きくなります
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植え替え直後の株は、根も傷んでおり体力も衰えているため、
根と株の体力が回復するまで、株を静養させます。
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☆水やり
  植え替え後たっぷりと与えます。その後1週間は毎日霧吹きで葉に水をかけます。
  1週間経ちましたら通常の水やりに戻します。
  ※通常の水やり方法は、上記「年間管理表」の「水やり」の項目を参考にしてください。
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☆管理場所
  植え替え後2週間は、風と直射日光の当たらない室内で管理し、
  その後は通常の管理場所に戻します。
  ※通常の管理場所は、上記「年間管理表」の「温度」の項目を参考にしてください。
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☆肥料・活力液
  植え替えをした直後の株への施肥は、根を傷める原因となるため行ないませんが、
  株の体力の回復が早まる『洋らん活力液』を与えましょう。
  肥料は植え替え1か月後から与え始めます。
  
  ★肥料の与え方
    ○与える場所
      固形肥料:鉢のフチへ与えます。
      液体肥料:株元へ与えます。
    ※施肥時期・施肥回数は、上記「年間管理表」の「肥料」の項目を参考にしてください。

  ★『洋らん活力液』の与え方
    植え替え1週間後から1週間に1回のペースで、『洋らん活力液』の希釈液を与えます。
    ※希釈液の濃度は、季節により異なります。
     上記「年間管理表」の「活力液」の項目を参考にしてください。

    ○『洋らん活力液』の希釈液の作り方
      ・50倍液の作り方
        水1L(リットル)に対して
        『洋らん活力液』20cc(ペットボトルキャップ約4杯分)
      ・100倍液の作り方
        水1L(リットル)に対して
        『洋らん活力液』10cc(ペットボトルキャップ約2杯分)
      ※希釈液(薄めた液)を作るには
       500mlや2Lの空きペットボトルの使用が便利です。
 
    ○与える量目安
      鉢の底から流れ出るくらいたっぷり与えます。
       ・3.5号鉢、4号鉢、4.5号鉢の場合=100〜200cc

    ○与える場所
      株の上から与えます。
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※植え替えを行なった株は、肥料を与えられる期間が短くなり
 株へ蓄えられる栄養の量が減るため、来年の花付きが悪くなる場合があります。
コチョウランにおすすめの園芸資材
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肥料は立派な花を咲かせるコチョウランの株を育てるために欠かせません。
コチョウランに肥料を与えられる期間は、5月〜7月の生育期だけと短く
生育期以外の施肥は花付きを悪くします。
この短い期間にコチョウランの株に効率よく栄養を補給するため、
じっくり効く固形肥料とおだやかに効く液体肥料を一緒に与えます。
また、1年を通して植物の活力を高める『洋らん活力液』を肥料と併用しますと、
ビタミンやアミノ酸などの栄養が補給でき、さらに充実した株が育ち立派な花が咲きます。
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◎洋らん活力液
  ・植え替え直後や夏場など株が弱っている時に株を回復させるビタミンや
   アミノ酸などの栄養を補給します。
  ・花付き、花持ちを良くする栄養が配合されています。
  ・植え替え後、夏バテ防止、花後の勢力回復など1年を通して使用できます。
  ・素早く根から吸収されすぐに効果があらわれるため、
   短期間に栄養補給したいコチョウランに最適です。
  ※コチョウラン以外のシンビジウム、デンドロビウム、オンシジウム、カトレアなどにも
   与えられます。
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◎洋らん液肥
  ・厳選した有機質素材を醗酵させ、抽出したエキスにミネラルを配合した
   栄養たっぷりの液体肥料です。
  ・素早く根から吸収されすぐに効果があらわれるため、
   短期間に栄養補給したいコチョウランに最適です。
  ・花芽の分化を促進し、花付きを良くするアミノ酸、核酸が配合されています。
  ・植物の生育状態にあわせた濃度調整ができます。
  ・根の弱い洋らんでも安心して使える、
   肥料効果が緩やかな有機質肥料主体の肥料です。
  ※コチョウラン以外のシンビジウム、デンドロビウム、オンシジウム、カトレアなどにも
   与えられます。
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◎洋らん肥料
  ・株を充実させ、花付きを良くする有機の栄養が、植物に安定して効くように
   10種類以上の厳選有機質原料を使用しました。
  ・花付きを良くし色鮮やかにする各種アミノ酸が配合されています。
  ・肥料効果を高め、カビ・臭いを低減させ、根傷みを防止するため、
   長時間醗酵させました。
  ※コチョウラン以外のシンビジウム、デンドロビウム、オンシジウム、カトレアなどにも
   与えられます。
製品情報
小鉢洋らん培養土洋らん活力液洋らん液肥洋らん肥料
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