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デンドロビュームを育てよう


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デンドロビュームは、根を樹の幹や枝に巻き付けて自生する着生ランです。
自生地では根が土の中に存在せず、空気中に露出しているため、地面にて生育している植物よりも根が空気を必要とします。
そのため植え替えをしないと、空気と空気を一緒に運ぶ水の通りが悪くなり根が酸素不足をおこし生育が悪くなります。
2年に1度は植え替えを行ない、きれいな花を咲かせる立派な株を育てましょう。

■植え替え適期
4月下旬~5月
花が終わり、バルブの根元から新芽が出始めた頃に行ないます

■植え替え適温 15℃~25℃ 

育て方とおすすめ商品


こんな株は植え替えましょう/植え替えに必要なもの

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☆こんな株は植え替えましょう
    • 2年以上植え替えしていない
    • 今年購入したばかり
    • 葉先が傷んでいる
    • 水を与えても、水がなかなか抜けない
    • 水苔が茶色く変色している
    • 株が鉢いっぱいに成育している


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      ☆植え替えに必要なもの

      〇植え替え用の鉢
      現状と同じ大きさの鉢か、一回り大きな鉢
      一回り大きな鉢の例:4号鉢⇒4.5号鉢
      (株分けを行なう場合は、株分けをした株の大きさより少し大きめの鉢に植える)

      〇小鉢洋らん培養土
      必要な土の量目安(1鉢あたり)
      4号鉢=約400ml
      4.5号鉢=約750ml
      5号鉢=約1L
      ・鉢底ネット(必要な場合)
      ・土入れ
      ・割り箸


      植え替え作業 ①~③

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      ☆植え替え作業

      ①バルブの整理
      枯れたバルブは根元から切り取ります。
      ※昨年花が咲いて、今年葉の付いていないバルブには、新芽を育てる栄養が蓄えられていますので、切り取らないように注意します。

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      ②花がらを切り取る
      咲き終わった花は付けたままにしておくとバルブの中の栄養を使うため、来年の新芽の発生が悪くなる場合があります。花がらが付いているようならば取り除きます。

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      ③鉢から株を抜く
      株元をつかんで、鉢から引き抜きます。
      抜けない場合は、鉢を割って取り出します。


      植え替え作業 ④~⑥

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      ☆植え替え作業

      ④根を乾かす
      植え替えの作業中、根が折れないようにするために、根の表面が白くなるまで日陰で根を乾かします。

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      ⑤植え込み資材を取り除く
      根をできるだけ傷つけないように、植え込み資材を取り除きます。
      ※植え込み資材が取れないようならば、少し水につけて取ります。
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      ⑥根の整理
      健康な白い根を傷つけないように『黒く変色した根』『すかすかの根』『糸状の根』は切り取ります。


        植え替え作業 ⑦~⑧

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        ☆植え替え作業

        ⑦株分け
        6号鉢以上の株になると、根や新芽の成育が悪くなるため、株分けをして、株を小さくします。
        ただし株分けは、1つの株に3バルブ以上残るように分けるため、6バルブ以上ある株に限ります。


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        ⑧植え付け
        【A 植え付け位置確認】
        ○鉢と株の間隔
        新芽が出る方向を広めにあけます。
        ○植え付け深さ
        • 鉢のフチより1~2cm下に株の根元がくるように植え付けます。
        • 鉢のフチギリギリで植え付けますと、水を与えたときに培養土が流れ出てしまったり、培養土全体に水が行き渡らないなどの問題が起こります。鉢のフチから株の根元までに空間(ウォータースペース)を作りましょう。
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        【B 土をつめる】
        『小鉢洋らん培養土』を鉢の中に入れて、手で鉢の側面を軽くたたき
        ・根の間にしっかりと詰めます。
        ※培養土が詰まりにくい時には、割り箸などを使い詰めます。

        ◎小鉢洋らん培養土
        • 根が細いデンドロビュームでも小さな鉢へ植え付けやすいように、原料は小さなサイズを使用しました。
        • 根傷みをおこしにくい水分量に調整されます。
        • 鉢の中の水をきれいにして根傷みを軽減する根腐れ防止材が配合されています。


        植え替え後の管理

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        植え替えをした直後の株の根は、傷んで体力も衰えているため、
        根と株の体力が回復するまで、株を静養させます。

         ☆水やり
        植え替え後たっぷりと与えます。その後10日経ちましたら水やりを再開します。

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        ☆管理場所
        植え替え後2週間は、室内の風と直射日光の当たらないところで管理し、その後は戸外の日当たりの良い場所で管理します。える、 肥料効果が緩やかな有機質肥料主体の肥料です。 
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        ☆肥料
        植え替えをした直後の株への施肥は、根を傷める原因になるため行ないませんが、株の回復が早まる『洋らん活力液』を与えます。
        植え替え後20~30日経ちましたら、肥料を与え始めます。

        ☆『洋らん活力液』の与え方
        植え替え1週間後から1週間に1回、水で100倍に薄めた『洋らん活力液』を与えます。
        ○『洋らん活力液』100倍液の作り方
        水1L(リットル)に対して『洋らん活力液』10cc(ペットボトルキャップ約2杯分)
        ※希釈液(液肥の薄めた液)を作るには500mlや2Lの空きペットボトルの使用が便利です。
         
        ○与える量目安
        4号鉢=希釈液100cc

        ○与える場所
        株の上から与えます。

        ※植え替えを行なった場合は、肥料を与えられる期間が減るため来年の花が付きにくくなる場合があります。



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