牡丹・芍薬の違いと冬場の管理

フリルのような花びらを
幾重にも重ねた大きな花を咲かせ
豪華な見映えで人気の牡丹や芍薬
どちらも毎年花を咲かせてくれるので
存在感ある美しい花を
毎年堪能することができます。
牡丹と芍薬は花の形が似ているので
「この花はどっちかな?」
と、迷ってしまうことはありませんか?
また、牡丹・芍薬を育てていて
「もっと綺麗に咲かせたい」
と、思っていませんか?
冬の時期は、地上部の葉などが
枯れてしまっているため
管理もおろそかになってしまいがち・・。
でも、そんな冬場の寒い時期でも
肥料を与えることによって
翌春の新芽や蕾の生育を
良くすることができます♪
今回は、牡丹・芍薬の違いや
冬の肥料の与え方などについて
お話させていただきますね。
1.牡丹と芍薬の違いについて

どちらも豪華な花が魅力の牡丹と芍薬
花の形が似ているため
「同じ仲間」だと思われていたり
「見分けが難しい」と感じることが
ありませんか?
実は牡丹と芍薬は
同じボタン科ボタン属の植物でありながら
全く違う種類の植物です。
牡丹か芍薬かは
葉の形の違いで見分けましょう。
下記にまとめてみましたので
ご参考にしてくださいね。
〇牡丹
種類:樹木(落葉低木)
開花期:4~5月頃
見分け方:葉はツヤがなく
ギザギザの切れ込みがある
枝の色が薄茶色
〇芍薬
種類:草花(宿根草)
開花期:5~6月頃
見分け方:葉はツヤがあり
切れ込みはなく丸みがある
茎の色が緑色
2.牡丹・芍薬に寒肥を与えよう!

牡丹は落葉低木のため
冬の間は葉が落ちて地上部には茎だけが残ります。
芍薬は宿根草のため
冬の間は地上部の茎は枯れてしまいますが
地中の根は生きています。
どちらも冬越しをして
翌春に花を咲かせる植物なので
綺麗な花を咲かせるために
冬の間に肥料を与えましょう。
冬の間に与える肥料のことを
寒肥(かんごえ・かんぴ)と呼びます。
寒肥を与えることで
新芽や蕾の生育が良くなり
綺麗な花を咲かせることができます。
〇寒肥を与える時期
庭植え:12月~2月の期間に1回
※積雪地は3月に1回
鉢植え:2月~3月の期間に1回
≪牡丹・芍薬におすすめの肥料≫
牡丹・芍薬の肥料 200g
使い切りに便利な少量タイプ!
有機だけど低臭で、カビにくい肥料です。
花や葉の色や大きさを良くする効果のある
各種アミノ酸やミネラルが含まれているので
立派な牡丹・芍薬が育ちます。
〇寒肥の与え方
庭植え:枝先の下に、1回分の肥料を
4か所に分けて与えます。
穴を掘って肥料を埋めると効果的です。
鉢植え:鉢のスミへ数か所に分けて与えます。
肥料の上に土をかぶせるとよく効きます。
下記ショップでも販売しております
3.牡丹・芍薬を寒さから守ろう!

牡丹や芍薬は、寒さに強いと言われますが
霜にあたると根や芽が傷んでしまうことがあります。
霜がおりないようにマルチングをして
根や芽が傷んでしまわないように対策をしましょう。
また、北風が当たる場所では
寒さで株が弱ってしまう可能性があるので
鉢植えで育てている場合には
北風が当たらない場所に移動してあげましょう。
〇マルチングの方法
ワラや腐葉土などを株元に敷きます。
4.牡丹・芍薬の害虫対策について

冬を過ぎて暖かくなり新芽が動き出す頃になると
コガネムシやカミキリムシなどの害虫も動き出し
牡丹や芍薬を枯らしてしまうことがあります。
昨年の夏頃に、牡丹や芍薬を育てている近くで
コガネムシやカミキリムシの
成虫の姿を見かけた場合は
幼虫が潜んでいる可能性があるので要注意。
コガネムシの幼虫対策には
オルトランDXなどの殺虫剤を使用し
カミキリムシの幼虫が幹を食べた跡や
虫が侵入したと思われる小さな穴を見つけたら
専用の殺虫剤を使用して
早めに対策をしておくと安心です。
5.ゴージャスな牡丹・芍薬を咲かせよう!

牡丹・芍薬は肥料くいと言われるほど
肥料を好む植物です。
肥料を与える時期は今回ご紹介した「寒肥」と
「花後のお礼肥」「秋肥」の年3回です。
適切な時期に肥料を与えて
見事な花を咲かせてくださいね♪
特に冬の時期は、葉などが枯れてしまっているため
肥料は必要ないと思ってしまうかも知れませんが
忘れずに肥料を与えて
花を咲かせる栄養をしっかりと蓄えてあげましょう!