ポインセチアの育て方
クリスマスの時期が近づくと
街やお店を鮮やかに彩るポインセチア。
あの赤と緑のコントラストや
白やピンクなどの可愛らしい色合いは
見ているだけで心が華やぎますよね。
この時期に店頭で購入されたり
素敵な贈り物としていただいたりして
ご自宅に迎え入れた方も多いのではないでしょうか。
しかし
「クリスマスが終わったら
このポインセチアはどうすればいいの？」
と、その後の管理に悩んでしまいますよね。
ポインセチアは
クリスマスシーズンに多く販売されるため
「冬の植物」と思われがちですが
上手に育てれば、毎年美しく色づいた姿を
楽しむことができますよ♪
今回は、来年もきれいに色づかせるために
特に重要な３つのポイント
「冬越し」「成長」「色づかせ」について
ご家庭でも実践しやすいように
お話しさせていただきますね。
1.ポインセチアの管理場所
☆11月～4月の管理
ポインセチア栽培で最も難しいとされるのが
この冬越しの時期です。
ポインセチアの原産地は
メキシコを中心とした中央アメリカで
暑さや乾燥には比較的強い反面
寒さと湿気に弱いという性質を持っています。
寒さに当ててしまうと株が弱ってしまうので
徹底した防寒対策が必要です。
【管理場所と気温】
冬場は、室内のできるだけ
日当たりの良い場所に置きましょう。
日当たりの悪い場所に置くと下
葉が落ちてしまったり
葉の色が悪くなったりします。
また、必ず気温１０℃以上を
保てる環境で管理しましょう。
特に夜は窓辺が冷え込みやすいので
夜間は窓辺から離れた暖かい場所に移したり
ポインセチアにダンボールを被せて
保温したりする防寒対策が効果的です。
暖房の風が株に直接当たると
乾燥で葉を落とす原因になるので
暖房の風が当たらない場所に
置くように注意しましょう。
【水やり】
ポインセチアは冬場に水をやりすぎると
根腐れを起こしやすいので
乾燥気味に管理するのが重要です。
土の表面に触れて、乾いたことを確認してから
３～４日後に水を与えます。
水は鉢の底から流れ出るくらい
たっぷり与えるのがコツです。
受け皿に水が溜まっていると
土が乾きにくくなるため
受け皿の水は必ず捨てるようにしましょう。
水やりのあと、鉢を雑巾の上に置いて
鉢内の底にたまった水を吸い取るようにすると
土が早く乾きます。
☆５月～１０月の管理
【管理場所】
室外で管理しますが
雨に当たらない軒下などがおすすめです。
夏場の強い直射日光は葉を傷めるので
木陰などの半日陰で管理しましょう。
【水やり】
土の表面が乾いていたら
鉢の底から流れ出るくらい
たっぷり水を与えます。
2.ポインセチアの剪定と植替
暖かくなると、ポインセチアが
勢いよく成長し始めます。
花が終わったら、きれいな姿を保てるように
株のお手入れをしてあげましょう。
【剪定】
きれいな株の姿を保つために
株元から約１５ｃｍの高さを目安に
葉がついている上で枝を切りましょう。
これをしないと、株の上部からしか新芽が出ず
腰高な姿になってしまいます。
そこで剪定で色づいた部分を切り取り
株元から新しい芽が出るように促します。
【植え替え】
ポインセチアは根の成長がとても早く
根詰まりを起こしやすい植物です。
根詰まりを起こすと根に水や空気が届かなくなり
株の成育が悪くなります。
そのため、毎年植え替えが必要です。
元の鉢より一回り大きな鉢に
植え替えてあげましょう。
ポインセチアの株を鉢から抜いたら
根鉢を全体の３分の１ほど崩して
水はけの良い土で植え替えましょう。
3.ポインセチアの肥料
元気な株を育てるには
生育期にしっかりと肥料を与えましょう。
【肥料を与える時期】
５月、６月、７月、９月に１回ずつ与えます。
【おすすめの肥料】
ポインセチアの肥料
ポインセチアをイキイキ元気に育てる肥料です。
肥料を与えた後の『におい』『カビ』『虫の誘引』が
抑えられていますので、室内でも安心して使えます。
また、保肥力を高める原料（腐植）を使用。
立派な株が育ちます。
【１回あたりの使用量】
４号鉢（直径約１２ｃｍ）：１粒
５号鉢（直径約１５ｃｍ）：３粒
６号鉢（直径約１８ｃｍ）：６粒
【肥料の与え方】
与える場所：鉢のスミに与えます。
4.ポインセチアの短日処理
ポインセチアは、「短日植物」と言って
日が当たらない時間が長くなることで
花芽が付き、美しく色づく準備を始めます。
そのため、夜間に照明や街灯の光が当たってしまうと
うまく色づかないことがあります。
そこで、人工的に暗い環境を作り
光の当たらない時間を長くしてあげる
「光を遮る管理（短日処理）」が必要になります。
【ポインセチアが色づくための条件】
１日に１３時間以上
光が当たらない環境で管理する。
【光を遮る管理（短日処理）の方法】
９月から１１月上旬にかけて
ポインセチアが完全に色づくまでおこないます。
夕方５時頃から翌朝８時頃まで
ダンボール箱などをかぶせて
ポインセチアに光が当たらないように
暗くしましょう。
この期間中、気温が１５℃以上に保たれていると
よりきれいに色づきやすくなります。
※ポインセチアが完全に色づいたら、通常の管理に戻しましょう。
5.ポインセチアを毎年楽しもう！
ポインセチアを毎年楽しむためには
〇冬の保温と乾燥気味な水やり
〇成長期の株のお手入れと肥料やり
〇秋の光を遮る管理
この３つのポイントが非常に重要です。
特に立派な株を育てるためには、
5月～７月と９月の生育期に
「ポインセチアの肥料」を
忘れずに与えてあげてくださいね♪
ポインセチアの成長に合わせて
手をかけてあげることで
クリスマスの時期に、ご自宅で
再びあの鮮やかな彩りを目にすることができます。
ご自宅のポインセチアも少し手を入れてあげて
ぜひ、美しい苞の色を咲かせてくださいね♪
