おいしいラッキョウを育てよう ~菜園編~
 | 独特の香りとカリカリとした食感で、 漬け物やおつまみにぴったりのラッキョウ。 原産は中国で、日本には平安時代に薬用の植物として伝わりました。 とても栄養価が高く、血液をサラサラにする効果もあると言われています。 ここではそんなラッキョウの植え付けから収穫までの管理方法と、生のまま食べられる辛みの少ない"若穫りラッキョウ"の栽培方法を、イラスト付きでわかりやすく紹介しています。 おいしくて健康にも良いラッキョウ栽培に 是非チャレンジしてくださいね。 〇植え付け適期 8月中旬~9月中旬 〇収穫時期 ラッキョウ:6月 若獲りラッキョウ:1月~3月 〇管理場所 日当り・水はけが良い場所 | | | |

ラッキョウの育て方とおすすめ商品
ラッキョウの土作り
 | 〇土作り 【土作りに必要な資材】 ・石灰 『天然100%野菜の石灰』:1㎡=300g 根が成育しやすい土壌酸度に調整します。 ・肥料(元肥) 『香味野菜肥料』:1㎡=250g 根や株の初期成育に必要な栄養を補います。 ・たい肥:1㎡=4~6L 土をやわらかくして根の張りをよくします。 【土作りの手順】 ①植え付け1週間前までに土の表面に『たい肥』をまきます。 ②たい肥をまいて1週間後に『天然100%野菜の石灰』、『香味野菜肥料』を加え、土と良く混ぜます。 ※土作りのすべての工程を植え付け2週間前までに終わらせると、植え付けるまでに『天然100%野菜の石灰』、『香味野菜肥料』、『たい肥』が土とよくなじむため、より効果的です。 | | | |
ラッキョウのおすすめ商品
天然100%野菜の石灰  天然100%野菜の石灰 | 専用肥料 香味野菜肥料 |
ラッキョウのうね作り/種球準備
 | 〇うね作り ラッキョウは水はけの良い土壌で良く育ちます。 雨の降った後に、周りの地面が乾いていても水たまりのできているような場所は水はけの悪い土壌です。 水はけの悪い土壌では、うねを高めに作り、土の水はけを良くしましょう。 | | | |
 | ●うねの幅:約60cm
●うねの高さ ・水はけの良い場所:約10~15cm ・水はけの悪い場所:約20~25cm | | |
 | 〇種球準備 種球がまとまっている場合は、1球ずつになるように分けます。 | | | |
ラッキョウの植え付け
 | 〇植え付け ①種球を埋めるための溝を1うねに2列掘ります。 ●溝の深さ 溝の底に種球を立てた時、種球の上部から地表までが3~4cmになる深さ ●溝の幅 約12cm | | | |
 | ②溝の中央に、芽を上に向けて約10cm間隔で種球を並べます。 ラッキョウは植え付ける種球の数により収穫できる玉の大きさが変わります。 ・1球植え:大きな玉のラッキョウが穫れます。 1か所に1球ずつ植えます。 ・3球植え:小さい玉のラッキョウがたくさん穫れます。 1か所に3球を寄せて植えます | | | |
 | ③種球の上に約3~4cm土がかかるように植え付けます。 ※あまり深く植えると発芽が悪くなるので注意しましょう。 | | | |
ラッキョウの水やり/肥料
 | 〇水やり 土の表面が乾いたら、株の上からたっぷりと与えましょう。 ※8月中旬~9月中旬と、12月~4月は土壌が乾燥しやすい時期なので乾燥させないように注意しましょう。 | | | |
 | 〇肥料 おいしいラッキョウを育てるために定期的に肥料を与えましょう。 穏やかに長く効く『固形の肥料』と素早く効く『液体の肥料』を併用して使う事をおすすめします。 『固形の肥料』と『液体の肥料』を併用する事で、『固形の肥料』に生じる肥料効果の低い期間を『液体の肥料』が補うため、土の中の栄養量が安定し、ラッキョウは栄養を安定して吸収できます。 『固形の肥料』と『液体の肥料』を併用して肥料効果を高め、味・香りの良いラッキョウを育てましょう。 | ●おすすめの固形の肥料 『香味野菜肥料』の与え方 【与える時期】 1回目:10月~11月(芽が出始めた頃) 2回目:3月(新芽が伸び始めた頃) 【与える場所】 うねの肩に与えます(上図参照) 【与える量】 1㎡=125g | | | |
 | ●おすすめの液体の肥料 『スーパーⅠ(ワン)』の与え方 9月中旬~3月の間、2週間に1回『スーパーⅠ(ワン)』を水で1000倍に薄めて与えます。
【スーパーⅠ(ワン)1000倍液の作り方】 水1L(リットル)に対して『スーパーⅠ(ワン)』1cc(ペットボトルキャップ約4分の1) ※水の計量には500mLや2Lの空きペットボトルの使用が便利です。 【スーパーⅠ(ワン)1000倍液の与える量】 1㎡あたり約1L与えます。 【与える場所】 株の上から与えます。 | | | |
ラッキョウのおすすめ商品
専用肥料  香味野菜肥料 | 液体の肥料
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ラッキョウの土寄せ/収穫/若獲りラッキョウ栽培にチャレンジ
 | 〇土寄せ ラッキョウの玉は日光にあたると、変色し固くなってしまいます。 成長したラッキョウの玉が土から出ないように株元に土を軽くかぶせましょう。 【土寄せを行なう時期】 追肥の後に行ないます。 ・1回目:10月~11月 芽が出始めた頃の追肥後 ・2回目:3月 新芽が伸び始めた頃の追肥後 【かぶせる土の高さ】 約1cm | 〇収穫 【収穫時期】 翌年の6月(葉先が枯れ始めたら) 【収穫方法】 ①葉をつけたまま掘り上げます。 ※②の作業でラッキョウを乾かす際に、ラッキョウが乾きやすくなります。 ②軒下などの雨のあたらない日陰で実の表面が乾くまで乾かします。 ※ラッキョウを乾かすと、腐りにくくなります。日に当てるとラッキョウの色が変わってしまうので注意しましょう。 ③ラッキョウについている土を軽く落とします。 | 〇収穫まめ知識! 植え付け2年後、3年後に収穫すると 実の締まった小さな粒のラッキョウがたくさん収穫できます。 | 〇収穫後の管理 乾かしたラッキョウは日の当たらない涼しい場所で管理しましょう。 またラッキョウは芽が伸びるのが早いため、乾かしたらできるだけ早く調理しましょう。 | | | |
 | 〇若穫りラッキョウ栽培にチャレンジ 【若穫りラッキョウとは】 ラッキョウの茎の部分まで食べられるように、茎部分を白く柔らかく栽培するのが若穫りラッキョウです。 若穫りラッキョウは辛みが少ないため、生のまま食べられお酒のおつまみにおすすめです。茎の部分を白くやわらかくするためには、何度も土寄せをするのがポイントです。 | 〇若穫りラッキョウの栽培方法 通常のラッキョウの栽培方法とは、少し違うので注意が必要です。 | 〇若穫りラッキョウの土寄せ方法 植え付け1か月後から、1か月に1回を目安に収穫まで3~4回株元に土をかけます。 ○1回の土寄せ量 葉の分岐点が埋まらない程度かぶせます。 | 〇若穫りラッキョウの施肥 【与える時期】 3回目の土寄せの前に行ないます。 【与える場所】 株の周りに行ないます。 【与える量】 1㎡=125g | 〇若穫りラッキョウの収穫時期 ●1月~3月 1球掘って白く柔らかい部分が10~12cmになったら収穫します。 | | | |
 | 〇ラッキョウの甘酢漬けを作ろう! 【材料】 - ラッキョウ 1kg
- 水 700ml
- 塩 150g
- 甘酢液 ラッキョウ1kg分
【甘酢液材料】 - 水 150ml
- 砂糖 250g
- 食酢 350ml(酸度4.5%)
- 唐辛子
※お好みの味になるよう材料は調整してください。 【作り方】 - ラッキョウの葉と根を切ります。
- ラッキョウをザルの中で薄皮が剥がれるようにもみ洗いします。
- 水700mLに塩150gを溶かし、ラッキョウを漬け2週間冷暗所で管理します。容器の中のラッキョウが混ざるように時々撹拌しましょう。※塩漬けにすると、醗酵しラッキョウに含まれるうま味成分が高まります。
- 約2週間後、塩漬けにしたラッキョウを24時間流水ににさらし軽くかんでみて、少し塩分が残るくらいまで塩抜きをします。流水できない場合は、2~3日間1日に水を3回程変えると塩抜きできます。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら火を止め、水を切ったラッキョウを10秒間浸します。
- ラッキョウをザルにあけ、30分程冷まします。
- 熱湯殺菌した容器を用意します。
【熱湯殺菌の方法(耐熱容器の場合)】 - ヤカンや鍋などでお湯を沸かします。
- 沸騰したお湯を、ラッキョウを漬ける容器の内側全体にかかるようにいれいます。
- 容器にたまったお湯を捨てます。
- 容器にラッキョウを入れ、ラッキョウがよく浸るまで甘酢液を入れます。
【甘酢液の作り方(ラッキョウ1kg分)】 - 水150mLに砂糖250gを加えひと煮立ちさせます。
- 冷めたら食酢を加え、半切りにした唐辛子を入れます。
※甘酢に漬けたラッキョウは、冷暗所または冷蔵庫で保存します。漬けてから4~5日後からでも食べられますが、約1か月後くらいからおいしくなります。 | | | |
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