鉢植えと地植えで、肥料を与えるタイミングや量が異なるのは何故?

花木や果樹木の肥料の袋の裏には
肥料をあたえるタイミングや
お手入れの時期を一覧にした
管理カレンダーがついていますよね。
カレンダーを見ると、肥料の欄は
鉢植えの場合と地植えで微妙に時期が異なっているのがわかります。
同じ花木や果樹木を育てているのに
植え方によって、肥料を与えるタイミングが異なるのは何故なのでしょう?
鉢植えの場合は、培養土等を使うなど
元々土に栄養が含まれている場合が多く
さらに土の量も限られている
根と施肥位置の距離が近いなど
地植えと環境が大きく異なります。
そのため、地植えと同じタイミングや
量を与えてしまうのはNG!なんです。
例えば、地植えで行う寒肥は、鉢植えでは必要としません。
そもそも、寒肥はまもなくやってくる春の活動期に向けて
土の中に栄養を貯金するのが目的。
12-2月頃に行う寒肥は
冬眠している樹木の根を起こさないよう、距離を置いて
気温の上昇と共に効き出す有機肥料を入れるのがおすすめです。
気温が上がり、樹木が冬眠から目覚めるころ
有機肥料も効き出すので
根が栄養をしっかり吸い上げることができますよ。
しかし、鉢植えの場合は、土と根の距離が近いため
寒肥として肥料を与えてしまうと
根を刺激して目覚めさせてしまいます。
すると、肥料を吸収して、季節を間違えて芽を出してしまい
寒さで枯れてしまう原因になってしまうんですね。
そのため、寒肥は与えずに、「芽出し肥」を与えるのがベスト。
3月頃、芽が出始めたころに肥料を与えれば
冬眠から目覚めた根がぐんぐん栄養を吸い上げてくれます。
鉢植えの場合は、土の量が限られているので
土の中に肥料を貯金できる量が限られています。
そのため、葉が延びている間は、こまめな施肥が大切です。
ただし、花が咲いている時期と
真夏は栄養を必要としないので、お休みしてくださいね。