ピーマンを沢山収穫しよう!

苦みが特長の夏野菜、ピーマン。
あの苦みが好き!という方もいらっしゃいますが
「ピーマンって苦いからちょっと…」
と、いう声も・・・。
特に子どもたちの間では
苦手な野菜ランキングの常連で
大人になっても、「まだ苦手」という方も
いらっしゃるようです。
家庭や学校で「食育」の一環としても
育てられているピーマン。
ピーマンが成長していく姿を
子どもたちと一緒に観察することで
子供たちがピーマンに興味を持ち
ピーマンを食べられるようになった!
と、いう話を良く聞きます。
今回は、栄養価も高く、人気のピーマンを
たくさん収穫するためのポイントを
お話させていただきますね。
INDEX
1.ピーマンってどんな野菜なの?

ピーマンは「ナス科トウガラシ属」の野菜です。
実の形によって
「獅子型」「中型」「ベル型」
などの種類があり
スーパーなどでよく見かけるのは
「獅子型」です。
ピーマンは、炒め物や肉詰め
最近では無限ピーマンなど
さまざまな料理で活躍しています。
苦みが気になる方は
繊維に沿って縦方向に切ったり
油で炒めたりすると
苦みが和らいで食べやすくなります。
最近では子どもでも食べやすい
苦みの少ない品種も見かけますよね。
また、彩り鮮やかな「パプリカ」も人気です。
パプリカは、ピーマンと見た目がそっくりで
カラーピーマンと呼ばれることもありますが
厳密に言うと、ピーマンとは違う品種なんです。
「ピーマン」は、未熟な緑色の状態で
収穫したものです。
実は緑色のピーマンも
完熟すると赤色へと変化します。
「カラーピーマン」は、パプリカも含めた
熟して色付いたピーマン全般のことを指します。
「パプリカ」は、カラーピーマンの中でも
特に大型で肉厚、さらに甘味の強い
特定の品種のことを指します。
ピーマンと同じく、未熟なうちは緑色ですが
完熟すると赤色、オレンジ色、黄色などに
色付きます。
生でも食べやすく、サラダの彩りとしても
重宝しますね。
2.生育を決める「わき芽かき」

ピーマンは1番花が咲く頃に
枝が2〜3本に分かれる性質があります。
分かれた枝を利用して
3本仕立てや4本仕立てにしていきます。
その際に、不要なわき芽を取り除くことを
「わき芽かき」と言います。
1番花より下から出たわき芽は
すべて摘み取りましょう。
わき芽を取り除くことで株の生育が良くなり
実をたくさん収穫できるようになります。
わき芽は同じ場所から何度でも出てきますので
その都度摘み取りましょう。
また1番花が咲く頃に、支柱立ての作業も
一緒に行いましょう。
風や実の重みで株が倒れないように
また、伸びてきた枝に添うように
支柱をしっかりと立てて、枝を固定しましょう。
株の成長に合わせ、必要に応じて
支柱を追加しながら支えてあげてくださいね。
3.収穫を決める「一番果摘み」

ピーマンを育てたことがある方で
「あまり実が付かなかった」
と、感じたことはありませんか?
たくさんの実を付けるためには
「最初の実を摘み取ること」
が、とても重要です。
「せっかくできた実なのに取ってしまうの?」
と、思われるかもしれませんが
実は、最初の実を摘むことで
実に回る栄養を
株を大きく育てることに回せるのです。
その結果、その後の実付きが良くなり
より多くの実を収穫できるようになります。
ひょろひょろした株では
あまり良い実はつけられませんよね。
一番果を切ってしまうのは
「もったいない!」
と、感じるかもしれませんが
その後の収穫のために
思い切って小さなうちにハサミで切り取り
まずはしっかりと株を育てるようにしましょう。
ちなみに、切り取った小さな実も
食べることができます♪
レンジで加熱すれば、手軽に新鮮なピーマンを
味わうことができますよ♪
4.収穫量を決める「肥料やり」

ピーマンは収穫期間が長く
たくさんの実を付けるため
肥料での栄養補給が必要となります。
じっくり効く「固形の肥料」と
素早く効く「液体の肥料」を使い
効率よく栄養を補給しましょう。
※固形の肥料は、土が乾燥した状態では
肥料の効き方が弱くなることがあります。
雨が少ない時などは、液体の肥料の方が
素早く効くのでおすすめです。
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(カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガンなど)
実付きを良くするリン酸の吸収率をアップさせる
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液体タイプの肥料です。
植物の生育状態に合わせて
濃度調整ができます。
野菜、花、果樹、庭木、盆栽など
さまざまな植物に使用できます。
5. ピーマンのSOS!肥料不足のサイン

ピーマンの様子をよく観察していると
「肥料が足りていないかも?」
と、いうサインが見えてきます。
ピーマンが順調に育つように
下記のようなサインを見逃さずに
必要であれば肥料を追加して
様子を見てあげましょう。
★肥料不足のサイン
・茎が細くてヒョロヒョロしている
・花の色がクリームがかっている(白くない)
・めしべがおしべよりも短い
・新芽が大きくならない
・実の数が少ない
反対に、下記のようなサインが見られたら
肥料が多すぎるため
与えた固形の肥料を取り除き
正常に戻るまで様子を見てあげましょう。
★肥料が多すぎるサイン
・葉の緑色が濃すぎる
・花付きが悪い
肥料が足りている状態の花
6.実つきを決める「早めの収穫」

ピーマンは、開花から
15~20日ほどで収穫できます。
完熟させると甘みは増しますが
株に負担がかかってしまい
その後の実付きが悪くなるため
収穫できる実は早めに収穫することを
おすすめします。
収穫する時は
実の上の茎をハサミで切ります。
枝が折れやすいので
実を手で持ちながら収穫してくださいね。
7.ピーマンを楽しもう!

ピーマンは暑さに強く
病害虫も比較的少ないため育てやすい野菜です。
さらに収穫できる期間も長いので
たくさん収穫することができます。
お子さんがいるご家庭でしたら
ピーマンが育っていく様子を観察することで
その変化を楽しむことができますね♪
次々と咲く白い花を数えたり
小さな実が大きくなっていく様子を観察したり
緑色から赤色に変わったピーマンの
味比べを楽しむこともできます。
ピーマンを育てて、家族で一緒に食べることは
子どもにとっても親にとっても
素敵な思い出になりますよね♪
ピーマンの植え付けから収穫までの一連の作業は
下記のページでわかりやすくご紹介しています。
ぜひピーマンを育ててみてくださいね♪