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赤土と黒土の違い、ご存じですか?

赤土と黒土の違い、ご存じですか?

 

「赤土だから植物が育たない」とか

「植物を育てるなら黒土が良い」という話を

聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

今回は「赤土」と「黒土」について、お話してみたいと思います。

 

 

「赤土」は育つ植物が少ないため

昔から痩せた土地の代表と言われてきました。

 

そのため、リン酸などの栄養分を自分で作り出せる

蕎麦やサツマイモなどが栽培されてきています。

 

一方、「黒土」の地域では

田んぼなどの稲作やジャガイモの栽培が行われ

肥沃なイメージがあります。

 

 

「赤土」は火山灰土に鉄分が多く含まれているため赤い色が特徴です。

 

対して「黒土」には火山灰土にわずかですが有機質が含まれているため

黒っぽい色をしており少し柔らかいので

赤土に比べ植物は育ちやすくなっています。

 

 

実は「赤土」と「黒土」のどちらも火山灰土から変化した土で

酸度が高くよく似た性質を持っています。

 

また、赤土と黒土も

水を含むと粘土になってしまうほど粒子が細かいのも特徴です。

 

加えて、どちらにも「窒素」「リン酸」「カリ」といった

植物の成長に必要な栄養分をイオン的に固めてしまい

水に溶け出さなくしてしまう特性があります。

 

そのため、赤土や黒土に植えた植物に肥料を与えても

植物はなかなか水分と一緒に栄養分を吸収できません。

 

 

このように、黒土もそのままでは植物が成長しにくいため

黒土で植物を育てる場合は有機質肥料を与えると効果的です。

 

有機質肥料を与えると土中の微生物や小生物が活性化し

土の粒が固まったり土の中に空気の層が作られたりする

団粒化という現象が起こります。

 

団粒化した土は

空気を多く含みフカフカと柔らかくなるうえ保水力も上がり

植物の根が元気になります。

 

 

見た目も色も全く違う「赤土」と「黒土」ですが

どちらも火山灰土でできているため

意外にも共通の特性があるのです。

 

 

肥沃なイメージの「黒土」で植物を育てる場合でも

油かすなどの肥料を与えないと栄養不足となってしまうため

ぜひ上手に肥料を活用してみてくださいね。

 

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