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2023.10.13 マメ

「エンドウ」「ソラマメ」の種を畑へまこう!【10~11月】

「エンドウ」「ソラマメ」の種を畑へまこう!【10~11月】

 

「エンドウ」「ソラマメ」の種まき時期は

10月中旬~11月中旬です。

 

苗を購入する事もできますが

珍しい品種は苗で売られていない場合があります。

 

珍しい品種を育てたい方や

たくさん収穫をしたい方は

種から育てるのも楽しみですね。

 

今回は「エンドウ」と「ソラマメ」

たくさん収穫するために知っておきたい

畑への種まきのポイントについて

お話させていただきますね。

 

1.肥料選びのポイント

 

〇チッソ成分が抑えられた肥料を使いましょう

 

マメ類の根っこには

「根粒菌(こんりゅうきん)」という菌が

生息しています。

 

根粒菌空気中のチッソ成分を栄養に変え

マメはその栄養を成育に利用します

 

根っこが育つまでは根粒菌も少ないため

土作りの時に肥料を混ぜ

成育を促してあげましょう。

 

株が大きくなり根も伸びてきて

根粒菌が増えた後でも追肥を与えると

根粒菌と肥料の2つの栄養

おいしいマメがたくさん収穫できるようになります。

 

ただし、肥料にチッソ成分が多く含まれている

葉ばかり茂って花付きが悪くなる

「つるぼけ」の状態になってしまうので

チッソ成分が抑えられた肥料を使用し

使用量や与える時期を守るようにしましょう。

 

2.土作りのポイント

 

〇水はけが良い土で育てましょう

 

「根粒菌」が作り出す栄養は

マメの花付きを良くする事に使われるため

収穫量に大きく関わっています。

 

水はけが悪い土では根粒菌増えにくいので

土作りの際に「たい肥」を土に混ぜるなどして

水はけが良い土でマメを育てましょう

 

 

<畑の土作りの方法>

畑の土に「たい肥」「石灰」「肥料」をまいて

よく耕します。

 

※たい肥について

 牛ふんたい肥には、マメ科植物の成育を悪くする

 成分が含まれている事があるため

 バークたい肥や腐葉土たい肥、食品由来たい肥などを

 ご使用ください。

 

土作り種まきの約2週間前に行なっておきましょう

 

あらかじめ土作りをしておくことで

土に資材がよく馴染み、さらに土が良くなります。

 

 

〇ウネは高めに立てましょう

 

ウネを通常より高く立てる事でも

水はけを良くできます。

 

<ウネの高さの目安>

高いウネ:約20cm

通常のウネ:約15cm

 

3.種まきのポイント

 

〇土作りで水はけが改善されない場合

 種をまく周辺の土だけ改良しましょう

 

マメの栽培で注意したいのが

“根腐れにより発芽しない”

と、いう失敗です。

 

土の通気性・通水性が悪い

根腐れを起こしやすくなってしまいます

 

土作りをしても水はけが悪いの場合は

種をまく周辺だけで良いので

通気性・通水性の良い土に変えてあげる

よく発芽するようになりますよ。

 

 

<種をまく周辺の土だけを改良する方法>

 

 

① 種をまく部分の土をスコップなどで

  すくい取ります。

 

② ①で取った土に対して、

  腐葉土:5割、たい肥:1割を混ぜて

  土を作ります。

 

③ 種をまく場所に②で作った土を入れ

  種をまきます。

 

4.種まき方法

 

【エンドウの種まき方法】

 

土が乾いているようなら

種をまく場所に水をまき土を湿らせます

 

ウネに30~40cm間隔をまきます。

 

種は1か所に3~4粒ずつまき

2~3cmの深さに埋めます。

 

種をまき終わったら、たっぷりと水を与えましょう

 

 

【ソラマメの種まき方法】

 

土が乾いているようなら

種をまく場所に水をまき土を湿らせます。

 

ウネに約40cm間隔で種をまきます。

 

種をまく時は

「おはぐろ(芽が出る部分)」を斜め下にして

2~3cmの深さに差し込むようにまきます。

 

種は1か所に2~3粒ずつまきます。

 

種をまき終わったら、たっぷりと水を与えましょう

 

 

5.種まき後の管理ポイント

 

〇ウネ全体に「不織布」などをかけて種を隠し

 鳥対策をしましょう

 

種まき後に、鳥に種を食べられてしまうことが

あります。

 

せっかくまいた種を食べられてしまっては

悲しいですよね。

 

鳥から種を守るために、ウネ全体を覆うように

「不織布」などをかけて種を隠しておきましょう。

 

「不織布」とは

通気性・通水性の良い素材でできている

薄いシート状の農業用資材です。

 

ベタがけシートとも呼ばれ、ウネを覆ったり

トンネル栽培などにも使われています。

 

双葉が出た後は、鳥に食べられてしまう事が減るので

不織布を外しても大丈夫です。

 

※種自体に鳥害防止のための

 処理がされているものもありますので

 確認してみましょう。

 

 

 

ポイントを押さえて

マメの栽培にチャレンジしてみてくださいね。

 

6.マメ栽培におすすめの肥料

 

〇まめ肥料

 

「つるぼけ」を軽減したくさん収穫できるように

チッソ成分を抑え、リン酸・カリを高め

配合してあります。

 

ミネラルの粒を配合し

実付きを良くするリン酸分の吸収を助ける

マグネシウムを配合しています。

 

アミノ酸と有機原料の働き

甘くて香りの良い美味しいマメを育てます。

 

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