創業50年。醗酵油かすを始めとする有機質肥料の製造販売

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「醗酵油かす」と「超醗酵油かすおまかせ」の違いって?

「醗酵油かす」と「超醗酵油かすおまかせ」の違いって?

 

 

長く「醗酵油かす」をお使いいただいているお客様から「超醗酵油かす おまかせ」との違いについてお問合せをいただきました。「醗酵油かす」と「超醗酵油かす おまかせ」を比べてみると「超醗酵油かす」のほうが、効果が実感できるとのこと。どうしてこのような違いが生まれてくるのでしょうか?まずは、二つの肥料の違いからお話ししましょう。

 

今でこそ、多くのメーカーから販売されている「醗酵油かす」ですが、実は、業界で一番最初に開発・販売したのが私たち「東商」。「醗酵油かす」は、10種類以上の有機素材をバランス良く配合し、50有余年使い続ける蔵で時間をかけて、東商独自の特殊醗酵菌と特殊技術を用いて醗酵させています。天然原料を多種類ブレンドし、土の中の有効菌を活性化させます。有効菌は、土の中で植物の栄養を作り出したり、土をふかふかにして土壌改良をしてくれるため、発売当初から、多くの園芸愛好家の方や農家の方にご愛用頂いております。

 

しかし、土壌で醗酵する際に独特の”におい”につられて虫が寄ってきたり、肥料を分解するための糸状菌が発生します。広い畑や庭であればそれほど気にならないのですが、室内やベランダで育てる鉢植えやプランターに使いたくても抵抗がある方が多くいらっしゃいました。そこで、開発したのが「超醗酵油かす おまかせ」です。

 

「超醗酵油かす おまかせ」は、特許取得済みの「多段階発酵製法」で作られた業界初の「におわない・かびない・虫がつかない」油かす。「醗酵油かす」は、1次醗酵したものですが、「超醗酵油かす おまかせ」は、肥料に含まれる有機成分を長期間特殊醗酵させることで、土壌での醗酵を必要としない肥料分を腐植質で固めています。腐植質の中に閉じ込めた有機成分は、水を与えると外に溶け出していくので、効き目は穏やかです。

 

1.「醗酵油かす」と「超醗酵油かす おまかせ」の効果の違いって?

さて、お客様から寄せられた「超醗酵油かす」のほうが、効果が実感できるのは何故?というご質問にお答えしますね。

 

「醗酵油かす」は、土の中で再度醗酵して分解された後、ゆっくり時間をかけて土の中に染み渡っていきます。染み渡った成分は、微生物の餌になったり、根に吸われて植物の栄養になっていきます。肥料を与えた直後は分解が進んでいないため、効果を実感しにくいのですが、7日目くらいから分解が進み、土の中にどんどん栄養分が広がっていきます。そうすると、植物の成長が促され、葉の色が濃く美しい緑になったり、背丈がぐっと伸びていきます。肥料は土の中で貯金されてゆっくりと醗酵と分解をしていくので、肥料の切れ目を感じにくいのも特徴です。



「超醗酵油かす おまかせ」の場合は、醗酵が済んだ状態の肥料を腐植質でくるんでいるので、水を与えれば、肥料溶け出して土に広がっていきます。常に醗酵・分解されていく「醗酵油かす」と比べると、与えた直後から栄養として活用されますが、醗酵・分解が必要ないため、土の中に貯金されにくく、定期的に肥料を与えないと肥料切れを起こしてしまいます。肥料の切れ目ができてしまうと、急に葉の色が落ちてしまうことがありますので、生育期は肥料を切らさないことが大切です。

 

 

また、「醗酵油かす」は土壌の中で醗酵・分解させるので「超醗酵油かす おまかせ」よりも多くの微生物を増やすことができます。

 

ゆっくりと効く分、分解が進んだときの生育のスピードがわかりやすく、土壌の微生物が増えて土壌改良が進み、植物に適した環境が整ったことなどから「『超醗酵油かす』のほうが効果が出る」と感じていただけたのだと思います。

 

 

2.「醗酵油かす」と「超醗酵油かすおまかせ」の使い分けは?

ここまで二つの肥料の製造方法の違いや、効果の違いなどをお伝えしましたが、次はどう使い分けたらいいかをお伝えします。

 

「醗酵油かす」も、「超醗酵油かす おまかせ」も様々な植物に安心してお使いいただける有機肥料です。どちらも地植えにも鉢植えにもお使いいただけますが、強いて言えば…

 

「醗酵油かす」は、土壌改良が期待できるので、畑や庭など広々とした場所

 

「超醗酵油かす おまかせ」は、土壌改良をそれほど必要としない玄関先や、ベランダ、室内にあるプランターや、鉢植えなど

 

と使い分けるとよいでしょう。

 

なお、盆栽をお育ての方は、大鉢には「醗酵油かす」を、小品には「超醗酵油かす おまかせ」と使い分けをされている方もいらっしゃいます。鉢の大きさや土の量で、使い分けていただくのもおすすめです。

 

ちなみに、「醗酵油かす」は、ワンちゃんの好みの匂いがするようです。ご自宅のワンちゃんが、餌と間違えて食べてしまうことがあるそうですが、化学成分は使用していないので少量なら問題はありません。ただし、食べ過ぎてしまうと

カリウムが含まれているので、心不全の原因となることもありますので、ワンちゃんの手の届かないところに置くようにしましょう。



今回、ご質問をお寄せいただいた方は、何十年と「醗酵油かす」をお使いいたいている方。詳しくお話をお伺いすると、金物屋や瀬戸物屋で園芸用の鉢植え等が販売されている時代から、ずっとご愛用頂いているとのことでした。

 

他の油かすを試してみたこともあるそうですが、全く効き目が違うとのことで「ほかのものは使えないんだよ」と嬉しいお言葉をいただきました。「醗酵油かす」を作り始めて50年余り。

 

これからも、このようなお声をいただけるよう、誠実に肥料を作り続けていきたいと思います。

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