タマネギを大きくおいしく育てよう!
炒めても煮てもサラダにしても美味しく
調理方法によってさまざまな食感が楽しめる
タマネギ。
家に常備してある野菜の定番であり
家庭菜園でも人気の野菜です。
11月の苗の植え付け時期に向けて
今まさに準備をされている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく育てるなら大きくて美味しいタマネギを
収穫したいですよね!
そのためには植え付けや肥料やりなどに
コツがあります。
今回は、大きくて美味しいタマネギを育てる
ポイントと、よくあるご質問について
お話させていただきますね。
INDEX
1.タマネギの品種と収穫時期って?
これまでにタマネギを育てたことがある方で
同じ時期に植え付けたのに
近くの畑のタマネギと比べて
育つスピードが違うと感じたことはありませんか。
それは品種の違いによるものかも知れません。
タマネギは収穫時期によって
大きく分けて3つの品種があります。
早生(わせ)種
他の品種に比べて栽培期間が短く
早く収穫できるタイプ。
・植え付け時期:11月上旬
・収穫時期:4月中旬~5月中旬頃
中生(なかて)種
早生種と晩生種の中間のタイプです。
・植え付け時期:11月
・収穫時期:5月下旬~6月上旬頃
晩生(おくて)種
栽培期間が長いタイプで
長期保存に適しています。
・植え付け時期:11月
・収穫時期:6月頃
その他にも、「極早生」や「超極早生」
「中晩生」などの品種もあります。
栽培期間が短い品種ほど
水分量が多いので保存には不向きですが
生食に向いています。
“新玉”をサラダで楽しむのも良いですね。
反対に栽培期間が長い品種ほどじっくり育ち
長期保存に向いています。
貯蔵性を重視する方は
「晩生種」などを選ぶと良いですね。
個々の品種によって収穫時期などが
上記とは異なる場合がありますので
育てたい品種ごとに確認してみてくださいね。
2.タマネギを大きく育てる土を作ろう!
タマネギを大きく育てるためには
栄養豊富でふかふかな土で育てることが大切です。
畑に肥料、石灰、たい肥、腐葉土をまいて
よく耕して土作りをします。
※肥料を多く入れ過ぎると
根が傷んでしまう可能性があるため
使用量を守るようにしましょう。
☆よくあるご質問☆
「土作りをしたら、すぐに苗を植え付けても良いの?」
醗酵有機質肥料や天然石灰を使用する場合には
すぐに植え付けることができます。
しかし、土作りをしてから2週間ほど経ってから
苗の植え付けをした方が
肥料や石灰などの成分が
土の中で均一な状態になるため
タマネギの根の生育が良くなり
しっかりとした株が作られるのでおすすめです。
また、畑で育てている複数のタマネギに同じように
栄養が行き渡るので株の成長が揃います。
3.タマネギが育ちやすいウネを準備しよう!
タマネギは水はけの良い土でよく育ちます。
雨が降った後、水がたまってしまう
水はけの悪い場所では、ウネを高く立てて
水がたまらないように排水用の溝を作っておくと
水はけを改善することができますよ。
<ウネの高さの目安>
○水はけの良い場所:10~15㎝
○水はけの悪い場所:20~25㎝
また、ウネを立てたら
マルチングシートを張っておくと
乾燥防止、雑草防止に効果があります。
風で飛ばされないようにピシッと張りましょう。
4.タマネギの苗を植え付けるポイント
ウネを立てたら、苗を植え付けましょう。
植え付ける時のポイントは
「深植えしない」ことです。
適切な深さで苗を植え付けることで
根腐れを防ぐことができます。
○苗の植え付け深さ:2~2.5cm
タマネギは根の数が少ない植物です。
特に植え付けたばかりの苗は
風でぐらついてしまうことがあるため
トンネルを設置して風よけをしてあげると安心です。
※強い風が吹いた日には
苗が倒れていないか確認しておきましょう。
また、苗の長さが30cmほどあるときには
葉の部分を半分くらいに切ってから植え付けても
ちゃんと育ちますよ。
5.タマネギを大きくするために肥料が大切!
タマネギを大きく育てるためには
タイミングを逃さずに肥料を与えることが大切です。
固形の肥料と液体の肥料を併用すると
効率よく栄養を補給できます。
※特に雨が降らないときには
薄めた液肥は球の肥大に効果があります。
<肥料を与えるタイミング>
○早生種
固形の肥料
1回目:12月上旬
2回目:1月上旬
3回目:2月上旬
液体の肥料は12月中旬~2月中旬に
1週間ごとに与えます。
○中生種、中晩生種、晩生種
固形の肥料
1回目:1月上旬
2回目:2月上旬
3回目:3月上旬
液体の肥料は1月~3月中旬に
1週間ごとに与えます。
☆よくあるご質問☆
「マルチを張っているのだけど、
肥料はどうやって与えれば良いの?」
タマネギ用のビニールマルチを張っているときには
1株ずつマルチの穴から肥料を与えましょう。
肥料が株に触れないようにまいてくださいね。
また、まいた肥料を土に混ぜると
肥料の効きが良くなりますよ。