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2025.02.24 寒肥

『寒肥』~花木・庭木・果樹の1年の生育が決まる!

『寒肥』~花木・庭木・果樹の1年の生育が決まる!

 

12月~2月頃の寒い時期に肥料を与えることから

その名が付いた『寒肥(かんぴ・かんごえ)』

 

『寒肥』の栄養は与えてすぐに効くわけではなく

樹木が休眠から目覚める春に効き始めます。

 

このため、速効性の化成肥料ではなく

土壌微生物の力を借りて分解されていく

有機質主体の肥料が『寒肥』に適しています。

 

冬の間にあらかじめ肥料を与えておくことで

樹木が春に枝や葉を伸ばすタイミングで

栄養を供給する事ができる『寒肥』

 

寒肥を与え忘れてしまった!」という方も

つぼみが付く前や、芽が動き出す前であれば

まだ与えることができます。

 

今回は、1年の生育を左右するとも言われる

大切な肥料『寒肥』について

お話させていただきますね。

 

 

1.寒肥を与える理由って?

 

『寒肥』はなぜ、植物が活動を始める春ではなく

寒い時期に与えるのでしょうか?

 

それは、ゆっくり効く有機質肥料を

冬の間に与えることで

春までの間の時間をかけて

樹木に吸収しやすい形に肥料成分を

分解することができるからです。

 

春になり、樹木の動きが活発になると

樹木は栄養を必要とするため

吸収しやすく分解された栄養は

根から素早く吸収され

新芽を出し、充実した新梢を

育てる力となります。

 

春以降の樹木の成長や

花付き、実付きを良くするためにも

ぜひ『寒肥』を与えてみてくださいね。

 

【寒肥の効果】

 〇充実した枝を育てる

 〇新芽の生育を良くする

 〇つぼみの数を増やし良い花を咲かせる

 〇根の伸長を助ける

 〇猛暑時の乾燥に強くなる

 

 

2.どんな樹木に『寒肥』を与えたら良いの?

 

『寒肥』は基本的に『地植えの落葉樹』に与えます。

 

鉢植えで育てている樹木には『寒肥』は不要です。

 

鉢植えには『寒肥』ではなく

春になったら『芽出し肥』を与えましょう。

 

『寒肥』を与える主な樹木

 ・モミジ

 ・ハナミズキ

 ・モクレン

 ・ドウダンツツジ

 ・バラ

 ・サルスベリ

 ・サクラ

 ・ウメ

 ・モモ

 ・スモモ

 ・アンズ

 ・ブルーベリー

 ・ブドウ(シャインマスカットなど)

 ・イチジク

 ・リンゴ

 ・ナシ

 ・カキ

 ・キウイ など

 

3.『寒肥』を与えるのはいつ?

 

寒肥を与える時期は

基本的には12月~2月頃です。

※関東地方基準

 

ただし、早春に咲くウメロウバイ

ボケ、サクラなどは

花が咲く前の気温が低い時期

与えておきましょう。

 

雪が降る地域では

雪が積もったり、土が凍ってしまうと

肥料を与えにくくなってしまうので

『雪が降る前』『雪が解けたら』

『寒肥』を与えるようにしましょう。

 

4.寒肥の与え方について

 

根の先端には栄養を吸収する細根

根毛がたくさん生えています。

細根や根毛は枝の先からまっすぐ土の上に

下りたところにあります。

寒肥は栄養を吸収する細根や根毛の

近くに与えることで

より良く吸収され、よく効きます。

 

また、幼木と成木とでは

根の張りの深さに違いがありますので

まだ根の張りが浅い幼木には

「地表あたりに肥料を与える」

根が深く張っている成木には

「穴を掘って肥料を与える」

と、いったように

肥料の与え方を変えると

さらに肥料効果を高めることができます。

 

〇幼木(2~3年の木)への与え方

木の幹を中心にして、枝先の下あたりに

リング状に溝を掘り

その中に肥料を埋めます。

(この与え方を『輪肥』と言います。)

 

 

 

〇成木への与え方

 木の幹を中心にして、枝先の下あたりに

 4か所ほど穴を掘って

 その中に肥料を埋めます。

 (この与え方を『つぼ肥』と言います。)

 

 

 

 

【つぼ肥の効果】

 成木の与え方のように

 穴を掘って肥料を埋める方法を

 『つぼ肥』と言います。

 『つぼ肥』は深い場所に肥料を埋めるので

 栄養を吸収する根が、肥料を求めて

 より深く伸びて根を張るようになります。

 そのため、夏の乾燥や高温によるダメージを

 受けにくくなります。

 

5.『寒肥』におすすめな有機質肥料って?

 

寒肥を与える理由でご紹介したように

肥料は冬の間に徐々に分解され、春に吸収されます。

そのため、寒肥には有機質肥料がおすすめです。

有機質肥料はゆっくりとおだやかに効くため

根を傷めることなく安心して使用できます。

 

また、有機質肥料は土壌微生物を

活性化させるため

植物に有効な栄養を作ったり

土をふかふかに耕してくれる効果もあります。



【おすすめの有機質肥料】

 

<樹木全般におすすめ>

 

醗酵油かす

 

10種類以上の天然原料に

東商独自の醗酵菌をブレンドし

じっくりと時間をかけて醗酵しているので

栄養が豊富で土を改良する

効果にも優れています。

さまざまな樹木・植物

お使いいただけます。

 

 

<花木におすすめ>

 

花木・庭木の肥料

 

 

花芽を付ける効果がある

アミノ酸・リン酸成分

強化しているので

『花木』におすすめです。

顆粒タイプなので

粒タイプと比べて

肥料効果が早いです。



<果樹におすすめ>

 

果樹・ブルーベリーの肥料

 

美味しい果実をたくさん収穫するために

10種類の天然原料を配合した肥料です。

 

ブルーベリーをはじめとした

さまざまな果樹にご使用いただけます。

 

6.『寒肥』を与え忘れちゃったら!?

 

もし、『寒肥』を与え忘れてしまっても

気付いたときに肥料を与えていただければ

大丈夫です。

気温の上昇と共に肥料の効きも良くなっていくので

寒い時期に比べて早く効果が得られます。

 

ただ、その際には以下の2点を確認してください。

 

確認① 

つぼみが付いていないか

 

つぼみが付いているときに肥料を与えると

栄養が花ではなく葉を育てることに

使われてしまうため

花が大きくならないことがあります。

 

つぼみが付いているときには肥料を与えず

次の肥料を与える時期に

与えるようにしてください。

 

次の肥料を与える時期の目安

 花木の場合花が咲き終わった後

 果樹の場合実が太り始める頃



確認② 

葉が黄色くなっていないか

 

葉が黄色くなってしまっているときは

栄養が足りていないときです。

 

このような状態のときには

つぼみが付いていても

肥料を与えましょう。

 

7.春の『芽出し肥』って?

 

寒肥を与えない樹木でも

春にはやはり生育するための栄養

必要になります。

 

『常緑樹』や『鉢植えの樹木』には

3月頃『芽出し肥』として

肥料を与えましょう。

 

芽出し肥を与える樹木

・鉢植えの樹木

・レモン

・ライム

・温州ミカン

・ユズ

・ハッサク

・甘夏

・キンカン

・オリーブ

・ビワ

・ツバキ

・サザンカ など

 

8.元気な樹木を育てよう!

 

樹木を元気に育てるために大切なのは

春に生育する時の栄養を与える

と、いうことです。

 

『寒肥』または『芽出し肥』の

どちらを与えるのかを確認し

与え忘れのないようにしましょう。

 

今回は『寒肥』についてをまとめていますが

下記のコラムでも『寒肥』について

詳しくご紹介していますので

ぜひ、参考にしてみてくださいね♪

 

 

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