寒肥を与えるタイミングって? ~庭木編~

サザンカ・バラ・ロウバイなどをお育てのお客様より
お問い合わせいただきました。
寒肥をどのタイミングで与えたらよいかとのご質問です。
詳しくお話を伺うと
庭木のほかに鉢植えで育てているものもあるとのことでした。
寒肥は、春になり
植物が生育を始めるときの栄養になるよう与える肥料のこと。
寒さ厳しい12月~2月の間に与えることから
その名前が付きました。
寒肥を与えるのは、主に地植えの庭木です。
太平洋岸の雪の降らない温暖な所では12月
雪の降る所では雪が解けてから与えます。
ただし、柑橘系の庭木は冬の間は
冬眠しているような状態なので
肥料を吸い込むことができません。
目が覚めてくる3月頃に与えてください。
おすすめの寒肥の与え方を二つご紹介しますね。
一つ目は
肥料を土の上に置いたら
足で踏んで土の中に埋める方法です。
雨や風で肥料が転がらなくなり
その場でよく効きます。
さらに肥料の上に土寄せして頂くと
常に土と触れている状態になるので
じわじわと肥料成分が効いてくれるのでおすすめです。
二つ目は
深層施肥と呼ばれる方法です。
木の枝先の下あたりには
肥料や水を良く吸う根が生えています。
枝先の下の土を20~30センチ程度掘ります。
同じような穴を
木全体を丸く囲むよう4か所ほど掘ったら
そこに30gずつ(一握り位)肥料を与えて
土を戻します。
すると、根が肥料を求めて
深いところまでしっかりと伸びていきます。
土の中深く根づくことで
猛暑時でも根が傷むことなく元気に育つようになります。
芽吹きが悪い木がありましたら、是非一度お試しください。
次回は、寒肥を忘れてしまったときの対処方法をお話しますね。