「じゃがいも切り口保護材」と「草木灰」の違いって?

「じゃがいも切り口保護材」を初めてお買い上げいただいたお客様から、
使い方についてご質問をいただきました。
種芋の切り口に塗った際に
どれくらいの時間で乾燥するのか気になったそうです。
じゃがいもは水分を多く含んでいるため
病気の被害を受けやすい野菜。
さらに、一度病気に感染すると
土全体が病原体に侵されてしまうこともあります。
そのため、種芋として育てられ
害虫や病気がないか検査を受けたものを使いましょう。
ご自身が栽培されたじゃがいもを種芋として使いたくても
栽培中にアブラムシを介して病気に感染している場合がありますので
検査済みの種芋を使ってくださいね。
種芋は、芽出しをしてから植え付けをします。
植え付けは種芋の大きさや種類によって
小さく切って植え付ける場合と
そのまま植え付ける場合の二種類に分かれます。
小さく切って植え付ける場合
切り口を乾燥させて、土中の菌の侵入を防ぐ必要があります。
乾燥させずに植え付けてしまうと
腐敗の原因になりますので
2~3日乾燥させてコルクのような状態になるまで待ちます。
長時間乾かすとしなびるので注意しましょう。
切ってすぐ植え付けをしたい場合には
「じゃがいも切り口保護材」を塗るのがおすすめ。
酸性白土が切り口の水分を素早く吸着し早く乾かしてくれるので
早ければ1-2時間程度で完全に乾燥します。
乾燥したら、すぐに植え付けができますよ ♪
以前は、草木灰(草や木を燃焼させた後の灰)を
切り口に塗っていましたが
最近の灰は、発電所から出ているバイオマス灰が多くなっています。
かなり高温で焼かれているので、アルカリ性が強い灰になり
切り口から種芋の水分を過剰に外に出してしまいます。
そのため、乾燥が防げないだけでなく
ミイラ化させてしまって
種芋をダメにしてしまうこともあります。
次回も、じゃがいものお話をお届けします。
小さな種芋の植え付け方と
じゃがいもに適した土壌についてお話しますね。