冬の庭木への肥料の与え方

「冬に庭木へ肥料を与えるのはいつ頃が良いでしょうか?」
と、お問い合わせを頂きました。
冬の時期は、雪の降る所では
肥料を与えることが難しいですね。
雪が降る所は雪が降る前の11月下旬頃か
雪が解けたら与えるようにしましょう。
今回は雪の降らない地域の寒肥についてお話していきますね。
INDEX
1.寒肥って?

冬に与える肥料の事を『寒肥(かんごえ・かんぴ)』と呼びます。
春になり植物が成育を始める時の栄養となるように
冬の間に肥料を与えておきます。
肥料を与えてから春に効き始めるまで時間があるため
寒肥にはじっくりと効く有機質肥料を使用することをおすすめします。
寒肥を与える時期は12月~翌年2月頃が目安となります。
モミジやウメなどの落葉樹の場合は
休眠期に入る前に肥料を与えてしまうと
芽吹いてしまう可能性があるので
寒さが増した1月や2月頃に与えた方がより安心でしょう。
2.寒肥に使うと良い肥料って?

庭木の「寒肥」におすすめの肥料は東商の『醗酵油かす』です。
東商の『醗酵油かす』は10種類以上の天然原料を使用した
有機質肥料です。
原料の種類が多いと様々な種類の微生物が
活性化する事が考えられます。
土中の有効微生物が活性化すると、植物に有効な栄養を作ったり
土をふかふかに耕してくれます。
東商の醗酵油かすは粉末、小粒、中粒、大粒と
4種類の形状がありますが、庭木には与えやすい中粒、大粒が
おすすめです。
●東商の『醗酵油かす』の使用量
低木(高さ1m未満):100g
高木(高さ1m以上):200g
花木や果樹を育てていらっしゃる方には
『花木・庭木の肥料』がおすすめです。
こちらの肥料も有機質肥料で
花芽分化を促進するアミノ酸を強化していますので
花芽を付ける庭木にはおススメです。
より専門的な肥料のため
裏面には与え方も詳しく書かれています。
●『花木・庭木の肥料』の使用量
常緑樹
木の高さ1m:150g
木の高さ2m:200g
落葉樹
木の高さ1m:200g
木の高さ2m:300g
春に庭木が元気に芽吹くように
ぜひ「寒肥」を与えてあげましょう。
3.土は生きている

最近のお問い合わせで、
『部分的に、新芽の吹きが悪くなった。細い枝が枯れた。』
そんな声をお聞きします。
そんな時には次のようなことをお聞きしています。
①土の表面が固くなっていませんか?
②以前は土の表面に苔も生えていたのに
いつの間にか なくなっていませんか。
そんな点を観察してみると何か気が付くことがあるかもしれません。
寒肥を与える時期に土の表面を見ておきましょう。
土の表面に、落ち葉や有機質成分があると
微生物や小動物が夜昼なく活動しています。
生物の活動なので、栄養源がないと動きが少なくなってしまいます。
落ち葉が根の周りに積もっていると
少しずつですが落ち葉が腐葉土に変わり
微生物の栄養を与えています。
東商の『醗酵油かす』はこの働きを促し
樹木の細根の発達を促します。
木の葉が生い茂ると、葉の蒸散、日陰を作り
根の周りの保湿力が高まります。
自然のサイクルを理解して、元気な花木庭木が育つような
お手伝いがちょっとしたコツでうまくできると良いですね。