おいしいイチゴを育てよう ~プランター編~
| イチゴの実が一番おいしいと言われているのは、収穫したてです。 家庭菜園ならば、収穫したてのみずみずしいイチゴが楽しめます。また、イチゴの実が成育していく姿をお子様といっしょに楽しんだり、無農薬で安心なイチゴが育てられるのも家庭菜園の魅力です。 ここでは、プランターを使ったおいしいイチゴを育てるポイントをご紹介します。 プランター栽培ならばお庭やベランダのちょっとしたスペースを利用して楽しめます。また、管理場所を自由に移動できるため、病気の原因になりやすい雨や雪からイチゴの株を守れます。 是非プランターを使ったイチゴ栽培にチャレンジしてください。 ☆植え付け適期(関東地方基準) 【秋植え】10月 | 秋植えは、苗の植え付けから収穫までの栽培期間が、約半年と長いため、実がたくさん収穫できる大きな株に育ちます。 |
【春植え】2月中旬~3月中旬 | 春植えは、苗の植え付けから収穫までの栽培期間が、2~3か月と短くて、すぐに実の収穫が楽しめます。 |
☆収穫時期(関東地方基準) 【秋植え】5月~6月中旬 【春植え】5月中旬~6月 ☆栽培場所 日当たり・風通しの良い場所で育てます。 雨や雪にあてると株が傷んだり病気にかかりやすくなります。 雨や雪の日は、出来るだけ株に雨や雪を当てないようにするため、プランターを軒先や玄関先などへ移動しましょう。 | | | |

イチゴの育て方とおすすめ商品
イチゴの苗の植え付け準備
| | | ☆植え付ける苗の数の目安 土10Lに対して2~3苗 例 65㎝プランター(土量10L)に3苗
☆土作り 植え付け1~2週間前に、植え付ける土に『あま~い!イチゴ肥料』を混ぜます。 使用量:土10Lあたり30g ※元肥入りの培養土には入れません。
☆鉢底石を敷く 鉢底石はプランターの中の土壌環境をイチゴの成育にあった排水性・通気性に調整するために使用します。 プランターの底に鉢底石を約1㎝の厚さに敷きます。 | | |
イチゴの苗の植え付け
| ☆苗の植え付け | ①苗を鉢底石の上に置き、クラウンの根元の部分が鉢のフチから約2㎝の深さになるまで培養土を敷きます。 | | | |
 | ②イラスト【植え付ける間隔】を参考に苗と苗の間隔、プランターと苗の位置を考えながら苗を植え付ける位置を決め培養土を隙間に入れて植え付けます。 ※鉢のフチいっぱいまで土を入れると、水やりのときに土がこぼれてしまいます。土は鉢のフチより約2㎝低い所までいれるようにします。(ウォータースペース)
〔ポイント〕 イチゴの実はプランターの外に垂れるように育ちますが、重みで茎が折れることがあります。プランターの角をクッション材やワラで保護すると、茎が折れにくくなります。茎が折れると、実に甘味うま味成分が届かなくなるので注意しましょう。 | | |
| ③イチゴの株は乾燥に弱いため、苗の植え付け後土の表面へワラを敷き、乾燥で株が傷むのを防ぎましょう。 | | |
イチゴのランナー取り・枯れ葉取り/人工受粉/水やり
| ☆ランナー取り イチゴの株はランナーを伸ばし子株を作ろうとします。 収穫を控えた株に子株が育つと成育が悪くなり収穫量も減ってしまいます。 収穫が終わるまでは株から出たランナーは株元から切り取りましょう。 | ☆枯れ葉取り | 枯れた葉を取り除くと、株元の風通しが良くなり病気にかかりにくくなります。 | | | |
| ☆人工受粉(適期:花が咲いたら) イチゴの株は受粉すると実を付けます。 通常イチゴの株の受粉はミツバチやチョウなどの昆虫により行われますので、人工的に受粉を行う必要はありません。 ただし、実付きが悪かったり、イビツな実が実る時には、受粉が正常に行われていない合図です。受粉が正常に行われていないときは、筆などで花の中心を軽くなで雄しべの花粉を雌しべにつけ人工的に受粉をさせましょう。 | | | |
| ☆水やり イチゴの株は乾燥に弱い植物です。プランター栽培では土が乾燥しやすく、水切れによりイチゴの株を傷めてしまう場合があります。 一般的には土の表面が乾いたら水を与えますが、どのくらい乾いたら与えるのか解りにくい場合があります。 そこで、ワリバシを使い誰でも簡単に水やりのタイミングがわかる方法をご紹介します。 ○ワリバシを使った水やりのタイミングを確認する方法 (イラスト【水やりのタイミング】を参照) - ワリバシを用意します。
- ワリバシの先端を下にして土の中に約5㎝程埋めておきます。
- 土の乾燥を確認する際は、土の中に埋めたワリバシを抜き、埋まっていた部分の上から約1㎝の部分が乾いているか確認をします。乾いているようならば水を与えるサインです。
| ○水の与え方 水やりは、鉢の中の空気を入れ替える効果もあるので鉢の底から流れ出るくらいタップリと与えます。 水やりの際に、水が株にかかると病気の原因となるため、株に水がかからないよう注意して与えてください。 また、水を与えた時に跳ねた土が株に付くと同じく病気の原因となるため、水はそっと与えましょう。 | | | | |
☆過湿に注意 イチゴは過湿にも弱いため、水の与え過ぎにも注意しましょう。 また、土に挿したワリバシが土の表面部分は乾いてきているのに、底の方の部分は触ると水が指に付く状態は、土の水はけが悪くなっています。排水を促す工夫をしましょう。 〔対策〕 排水の穴の反対側をレンガなどで上げ、プランターを少し斜めにし排水を促しましょう。 |
イチゴへの肥料の与え方
| ☆肥料の与え方 『あま~い!イチゴ肥料』を プランターや鉢のスミへ数か所に分けて与えます。
○肥料を与える時期 【秋植え】 1回目:11月中旬~12月中旬に1回 2回目:2月に1回 3回目:3月に1回 4回目:4月に1回
※【春植え】は追肥は与えません。
○施肥量 『あま~い!イチゴ肥料』 土量10Lあたり約20g | | | |
| ☆液体の肥料『スーパーI(ワン)』でおいしさアップ! 植え付け1週間後から 『スーパーI(ワン)』を水で500倍に薄めて与えます。株にかからないよう、株元に与えます。 収穫が終わる頃まで1週間に1回定期的に与えます。 ○『スーパーI(ワン)』500倍液の作り方 水1Lに対して 『スーパーI(ワン)』2g(ペットボトルキャップ約半分) ※計量には500mLや2Lの空きペットボトルの使用が便利です。 | ○『スーパーI(ワン)』500倍液の施肥量
土10Lあたり『スーパーI(ワン)』希釈液を約1L
例:65㎝プランター(土量10L)あたり 『スーパーI(ワン)』希釈液を約1L |
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【イチゴの栄養チェックポイント】 〔肥料が多い時の目安〕 葉の緑色が濃い。葉ばかり茂っている。
〔対応策〕 固形の肥料を半分に減らし、液体の肥料の濃度を1000倍に調整して様子を見ましょう。 |
イチゴの病気・外敵対策
| ☆うどんこ病対策 | 土の中のうどんこ病の菌が株や果実につきにくくするため、ワラなどでマルチングします。 | | | |
| ☆風通し・ナメクジ対策 プランターをスタンドや台の上におくと、風通しが良くなり病気の予防になります。 また、ナメクジの被害も軽減します。 | | | |
イチゴの収穫
| ☆収穫 果実全体が真っ赤に色づいた時が収穫のサインです。
イチゴの実の収穫は気温の低い朝に行いましょう。 日中のイチゴは実の温度が上がっているため、傷みやすいです。 | | | |
イチゴの新苗作り
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〇イチゴの新苗作り イチゴは、毎年新苗で育てるのがおすすめです。 収穫が終わった株から伸びたランナーを利用して新しい苗を作りましょう。
①収穫が終わったら、お礼肥を与えます。
【お礼肥の与え方】 鉢のスミへ与え、軽く土をかけます。 ○肥料を与える時期 土量10Lあたり約20g
②ランナー取りをストップし、ランナーを伸ばします。
③ランナーを伸ばし土に入れておくと、根が張り子株ができます。ひとつ目の子株は親株の病気などを受け継いでいる可能性が高いため、新苗には子株2、3を使用しましょう。 子株の葉が1~2枚つき根が生えたら、培養土を入れたビニールポットに置き、子株が浮き上がらないように、ランナーをランナーピンやU字クリップなどでポットの土に固定しましょう。 ※子株は、親株から出ている順に、太郎>次郎>三郎などと呼ばれています。
④20日ほどで根が活着したら、ランナーを切り離します。 (親株側は数センチ残して、反対側は株元で切る。)
秋になったら、またイチゴ栽培を始めましょう。 親株から伸びたランナーがついている反対側に実がつくので、植え付け時に注意しましょう。

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