クンシランが元気ないのですが、どうしたら良いでしょうか?

クンシランは、名前を見るとランの仲間のようですが
ヒガンバナ科の植物です。
漢字では「君子蘭」と書きます。
君子とは、学識・人格ともにすぐれた、立派な人をさす言葉なんですね。
さて、開花を楽しみに大事に育ててきたクンシラン。
元気がないと
「どうしたんだろう?」
と、心配になってしまいますよね。
今回はそんなクンシランについてお話していきますね♪
1.クンシランの特徴

元気が無いというと
「栄養が足りないのかな?肥料をあげたら良いのかな?」
と、考える方もいらっしゃるかも知れませんが
この時期(1月)のクンシランは、春に花を咲かせるために
株に蓄えてある栄養だけで成育しているので
固形の肥料や液体の肥料は必要ありません。
水やりも5~6日に1回で大丈夫です。
クンシランの太い根には、水分と栄養が蓄えられています。
水をやり過ぎると、かえって根腐れを起こしてしまいます。
では、どうして元気がないのでしょうか。
2.クンシランが元気がないワケ

実はクンシランは寒さに弱い植物なので、
【温度】が低いと元気がなくなってしまいます。
屋内の日当たりが良い場所で管理すれば
元気に育ってくれると思いますよ。
直射日光は苦手なので、カーテン越しの日が当たる場所が最適です。
3.お花を咲かせるために・・

ただし、クンシランの花を咲かせるためには
【低温処理】という作業が必要です。
低温処理とは、11月頃に5~10℃の低温に60~70日間当てることです。
この作業をしないと花茎が発育しません。
すると、花茎がすーっと伸びずに
短く低い所でお花が咲いてしまうので
忘れずに低温処理を行なっておきましょう。
また、クンシランは1年間に葉が8枚つくられていれば
花が咲くとも言われています。
花を咲かせるためには、葉も大切にしなくてはなりません。
霜に合わせてしまうと葉が傷みますので、注意しましょう。
4.2月~3月のお手入れ

2月頃になったら、徐々に水やりを増やして
2~3日に1回与えるようにします。
水を吸い上げるようになると花茎が伸び始め
3月頃から花を咲かせてくれます。
この時、蕾を開かせるためには
クンシランが水を吸い上げることが必要です。
暖かく、日が当たっていると水を吸ってくれるので
引き続き屋内のカーテン越しの日が当たる場所で管理しましょう。
蕾が開かない時には、温度が低かったり
日当たりが足りない事が考えられますので
管理場所を見直してみましょう。
開花中は、よく水を吸うので
土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
5.4月から(開花後)のお手入れ

<焼津市4月6日の様子>
4月頃になり、花が咲き終わると、クンシランは成長期に入ります。
そうしたら、水やりは1~2日に1回与えるようにします。
管理場所は、屋内から屋外へと移動し
晩秋まで(低温処理が終わるまで)そのまま屋外で管理します。
ただし、光の強さには気を付けましょう。
クンシランの葉が平べったく大きな訳は
比較的暗い所に自生する植物だから。
直射日光が当たると、葉焼けを起こしてしまいます。
寒冷紗(かんれいしゃ)などを使って光を和らげて下さいね。
特に残暑の日差しは思ったよりも強いので注意しましょう。
6.クンシランの肥料って?

また、株を充実させるための栄養補給として
花が咲き終わってから6月末までの間、肥料を与えます。
7~8月は高温期なので、株が傷んでしまわないように
肥料を与えるのは控えます。
9月になりましたら、花芽を付ける栄養補給として
もう1度肥料を与えましょう。
おすすめの肥料は 東商の『クンシランの肥料』です。
専用肥料なので、パッケージの裏面には肥料を与える時期や
管理方法がわかりやすく掲載されています。
また、東商の『クンシランの肥料』は、有機肥料ですが
臭いが抑えられていて、カビも生えにくいので、使いやすい肥料です。
肥料の大きさが1粒1粒揃っているので、肥料管理もしやすいです。
東商の『クンシランの肥料』には
アミノ酸とミネラルが含まれているので
葉色がツヤツヤになりますよ。
パッケージにはチャックがついているので、保管にも便利です。
管理のポイントをおさえて、元気なクンシランの花を
咲かせてくださいね。