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2021.08.27 サツマイモ

さつまいもの育て方について

さつまいもの育て方について

今人気のさつまいも♪

食物繊維が豊富で体にも良い健康野菜ですね。

さつまいもは育て方にちょっとしたコツがありますが

コツをつかめばきっとおいしいさつまいもを収穫できます♪

 

今回はさつまいもにスポットをあて

そのコツについてちょっとだけご紹介させて頂きますね。

1.サツマイモに追肥は必要?

 

家庭菜園でサツマイモを育てている方から

施肥のタイミングについてお問合せをいただきました。

 

詳しくお話を伺うと、夏野菜を育てていた畑を冬の間休ませて

5月初旬になったところで元肥として鶏糞と牛糞を

少量混ぜて耕した後、マルチを張って

サツマイモの苗を植え付けたそうです。

 

今回は、元肥が少ないとのことでしたので

苗と一緒に購入された「じゃがいも・いも類の肥料」を一握り

株と株の間に穴をあけてパラパラと蒔くことをおすすめしました。

 

 

 

サツマイモは植付の際に

ツルと葉をしっかり育てられる分の元肥が入ってれば

追肥を必要としない植物。

 

というのも、サツマイモの土の中の茎に内生している

共生菌のようなものが、成長に従い根の周りにクラスターを作り

土の中に含まれているチッソや水分、糖分といった

その後の成長に必要な栄養を取ってくれるようになるからです。

 

サツマイモがやせて水はけのいい畑でよく育つのは

内生している菌が活躍してくれているからなんですね。

 

 

菌の活躍で十分に栄養が供給されているのに追肥を与えてしまうと

肥料過多となってしまい、ツルだけが育ち、イモが付かなくなったり

イモが大きく育たなくなってしまう「つるぼけ」の状態になりますので

肥料の与えすぎは厳禁です。

 

 

また、ほかの野菜を収穫した後、サツマイモを育ててみたら

上手くいかなかったという場合

土の中に肥料が残留していたケースが多く見受けられますので

今回のご相談者の方のように

少し畑を休ませてから植え付けるようにしましょう。

 

2.サツマイモの上手に育てる方法って?

 

 

まずは、サツマイモを育てる環境からお話をしましょう。

 

 

サツマイモの場合、肥料が豊富な畑ではなく、やせていて、

水はけがよく、空気の入りやすい砂地のような土地がおすすめです。

 

空気は、イモが太るためには必要不可欠。

 

さらに、どうしても水はけが悪い場合は

高畝をつくって水たまりができないような工夫をすることが大切です。

 

 

苗を植え付ける前に、必要最小限の元肥を入れ

しっかりと耕した後は高畝を作ってから植え付けます。

 

ここで入れる肥料は、ツルを伸ばし

葉を茂らせるためのものです。

 

 

梅雨が明ける頃になると、土の中の共生菌が動き始め

根に栄養を届けるようになります。

 

どんどんツルと葉が伸び始めていきますが

これは、直射日光や乾燥から根を守るための日傘の役割をしています。

 

近年は、日差しも暑さも厳しくなっているので

このタイミングで藁を敷いて

 

お盆が過ぎ、朝夕涼しくなり始めると

勢いのあるツルがどんどん伸びて外側に広がりはじめます。

 

勢いのあるツルは、土中に新しい根を張り

イモになる根に栄養を送るのをやめてしまうことがあるので

「つる返し」を行いましょう。

 

ツルのところどころから出てきた根を土からはがすように切ります。

直せ

その後、元の地面に戻して日陰を作って、盛り直せばOK。

 

こうすることで、イモの付く根にしっかりと栄養を回すことができます。

 

あわせて、この時期になったら

リン・カリ肥料の「らんまん」を与えれば

イモの太りがよくなります。

 

「らんまん」にはチッソは含まれていませんので

「つるぼけ」の心配なく安心して使えます。

 

秋になったら、どんどんツルから根が出てくるので

定期的につる返しをして、

イモが付く根に栄養を集中させるようにします。

 

最初に植え付けた際に根付いた根だけがイモを付けるので

途中で伸び始めた根に栄養がいかないように

つる返しを繰り返してください。

 

 

サツマイモは植え付けからおおよそ110〜150日が過ぎ

葉や茎が枯れ始めたら収穫の合図です。

 

サツマイモは寒さに弱いので

霜が降りる11月前には収穫が終わるようにしてくださいね♪

 

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