春のジャガイモ栽培~連作障害は大丈夫?
春になると店先に並ぶじゃがいもの種芋たち♪
「今年も植えようかな~」
と、いろいろと調べていると
じゃがいもは「連作障害」に気を付ける野菜とネットに出ていました!
「連作障害」って難しそう・・・。
と、いうことで、今回はじゃがいもの連作障害についてお話していきますね♪
1.「連作障害」って?
まず始めに『連作障害』とは、
同じ場所で同じ仲間(科)の野菜を続けて育てる事で
成育が悪くなる現象のことです。
ジャガイモはナス科の野菜なので
植えようとしている場所で以前ナス科の野菜を育てていなければ
問題はありません。
ナス科の野菜は
ナス、トマト、ピーマン、パプリカ、シシトウ、トウガラシなどがあります。
夏に収穫する野菜が多いので、ジャガイモを秋に植えて育てる場合や
秋にジャガイモを育てていて春に夏野菜を植えたい場合は
同じ場所で同じ科の野菜を育てるのは避けるように気を付けましょう。
2.連作障害を防ぐ「輪作」
前述のように野菜の仲間(科)をかえて植える事を
『輪作(りんさく)』と呼びます。
では、
「これまでジャガイモを育てていたけど、輪作をしていなかった」
と、いう場合はどうすれば良いのでしょうか?
そのような方でもし、収穫したジャガイモが
『そうか病』などの病気になっていた場合は
連作障害が起きている事が考えられますので
次のような対策を行なうと良いでしょう。
そうか病になったじゃがいもの表皮
3.【ジャガイモが病気(そうか病など)に感染していた場合にできる連作障害の対策】
①石灰の使用を控えましょう。
『そうか病』はジャガイモの表面に
かさぶたのようなものができてしまう病気で
土のpHがアルカリ性に傾くと発生しやすくなります。
苦土石灰など化学的な石灰はアルカリ性が強いので
使用を控えます。
②新しい健康な種イモを使用しましょう。
前作のジャガイモを種イモとして使用するのは
病気に感染している可能性があります。
種イモは、購入したものを使用すると安心です。
③ウネは高めに作り、ウネ間の排水を良くしましょう。
ジャガイモは、水はけのよい土を好みます。
水はけの悪い場所ではウネは高めに作り
ウネ間に水が溜まるようなら、水の流れ道になるように
溝を掘りましょう。
※雨が降った時に、雨水の流れを一度確認しておくと良いです。
④植え付け1か月前に、土作りをしましょう。
良質なたい肥と有機質肥料を使用して
善玉菌(土壌微生物)を増やしましょう。
植え付けまで1か月おいておく事で
良い菌が増えて悪い菌を抑えるので
ジャガイモが病気にかかりにくくなります。
ぜひ、連作障害の対策を行なって
美味しいジャガイモを育ててください。
別の記事ではジャガイモを上手に育てるための
ポイントを紹介しています。
そちらもチェックしてみてくださいね。
4.おすすめの有機質肥料のご紹介
〇味にこだわる方におすすめ!『じゃがいも肥料』
ホクホクの美味しいジャガイモが育つ
各種アミノ酸が豊富な肥料です。
ジャガイモの株の成育には
葉緑素を作るため多くのカルシウムを必要とします。
本品には、カルシウムを配合しているため
ジャガイモが元気で健康に育ちます。
パラパラまきやすい粒状タイプです。
<使用量>
土作りの時(元肥):1㎡あたり300g
追肥:1株あたり25g
〇土にも良いからゴロゴロ採れる!
『じゃがいも・いも類の肥料』
有機質原料を配合しているので
イモだけでなく土にも良い肥料です。
有機の栄養が土壌有効微生物を活性化し
土を良くするため、イモの成育が良くなり収穫量が増えます。
土に混ぜ込みやすい粉末タイプです。
<使用量>
土作りの時(元肥):1㎡あたり300g
追肥:1㎡あたり100g
〇有機栽培愛好家におすすめ!
『有機100%野菜の肥料』
有機質原料を100%使用しているので
安心で美味しい野菜作りにおすすめです。
アミノ酸が豊富な魚粉を配合しているので
うま味を高めます。
さまざまな野菜を育てる方にもおすすめです。
<使用量>
土作りの時(元肥):1㎡あたり100~200g
1坪あたり300~600g
追 肥 :1㎡あたり50~100g
1坪あたり150~300g