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2024.11.15

大菊の花が咲いた後ってどうするの?

大菊の花が咲いた後ってどうするの?

 

11月頃になると各地で開催される

菊花展や菊まつり

 

丹精込めて育てられた菊を見ると

ため息が出ますね・・・。

 

なかでも大菊の花の大きさ、色彩の美しさ

数咲の仕立ての技には圧倒されます。

 

そんな菊の花を見ていて

「花が終わった後の菊はどうするのだろう?」

と疑問がわいてきました。

 

少し調べてみると

大菊は花が咲いたら終わりではなく

来年育てるための「さし芽」を作るために

栽培を続けるようです。

 

良いさし芽を作るためには花後の管理が大切!

肥料を与えて大切に育てたいですね。

 

今回は、大菊が咲いた後のコツや肥料について

お話させていただきますね。

 

1.大菊の種類を知ろう!

 

大菊とは、花の直径が18cm以上のもので

花の形によって

厚物(あつもの):厚物、厚走り、大掴み

管物(くだもの):太管、間管、細管

広物(ひろもの):一文字(いちもんじ)

         美濃菊(みのぎく)

に分けられます。

 

大菊の仕立て方には

3本仕立て1本仕立て7本仕立て

ダルマ作り福助作りなどがあります。

 

大菊で最も一般的な「3本仕立て」は

1本の苗を摘心して3本の枝を伸ばし

それぞれの枝に1輪ずつ咲かせる仕立て方です。

 

3つの花を同じ大きさに揃えて

同時に咲かせるように育てます。

 

仕立て方や育て方のポイントを知ってから

菊花展などで実物を見ると

より出展されている菊の素晴らしさに気づき

菊を見る目が変わってきますね ♪

 

2.大菊の花後は翌年に向けての栽培の始まり

 

菊は一般的に11月頃に花を咲かせます。

 

菊は宿根草のため

冬になると地上部の茎や葉は枯れてしまいますが

来年も花を咲かせるために生育し続けています。

 

晩秋から初冬にかけては

冬至芽(とうじめ)」と呼ばれる芽が出てきます。

 

大菊作りでは、この冬至芽を育てて

冬至芽から出てきたわき芽を

翌年育てる菊のさし芽として利用します。

 

「花が終わった後の菊はどうするのだろう?」

と、疑問でしたが

大菊作りには1年で終わりではなく

毎年のサイクルがあり

この秋には、翌年に向けての栽培が

スタートするのですね ♪

 

3.「冬至芽」を育てるための肥料って?

 

冬至芽から良いさし芽を採るためには

花が終わった後に肥料を与えて

冬至芽を育てることが大切です。

 

花が咲き終わった菊は

まず花を切り取ってから肥料を与えましょう

 

その後、寒さが増して葉が傷んできたら

冬至芽を出しやすくするために茎を切り戻します。

 

菊は寒さが増すと一旦休眠状態になりますが

年が明けると休眠から目覚めて

再び芽が動き出します。

 

芽が動き始めたら、再び肥料を与えましょう。

 

芽が動き始める時期は

鉢の置き場所や地域などによって異なりますので

地域の菊花会などで育てているプロの方に

聞いてみるといいですね。

 

<開花後の菊に肥料を与える時期>

 〇花後に花を切り取った後

 〇翌春に芽が動き始めた頃

 

4.大菊におすすめの肥料

 

完熟・乾燥肥料

大菊のじまん

 

 

<肥料の与え方>

 

晴れた日に、鉢のスミに肥料を与えます。

肥料の上に土をかけると、肥料の効果が高まります。

肥料を与えたら十分に水やりをします。

 

<使用量目安>

 9号鉢(直径27cm)に15g

 

大菊のじまん」の特長

  菊花会の方に肥料に配合して欲しい成分を

  伺いながら開発し、実際に作った肥料を

  試していただき、お墨付きをいただいた肥料です。

  肥料を与えられる期間が限られており

  早く大きくしたい菊の栽培ために

  速効性成分にこだわり

  肥料の形状も顆粒状にしています。

  大きな花を咲かせる5種類以上のリン酸成分

  太い茎を育てる4種類以上のチッソ成分

  厚い葉が育つ各種アミノ酸やマグネシウム

  が、配合されています。

 

※「大菊のじまん」は、キク科の小菊や

 ポットマムなどにも使えます♪

5.菊作りの冬の管理と菊の魅力

 

冬の菊は地上部が枯れていても生育しているので

鉢土の表面が乾いたら水を与える

を目安に水やりを行ない

置き場所は

なるべく風の当たらない日の当たる場所に置く

と、良いそうです。

 

菊は多年草なので

一度植えたら毎年楽しむことができます。

 

自分で育てる難しさと楽しさを

毎年味わえることが

大菊作りの魅力なのですね。

 

 

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