イチジク~冬から春の管理って?

鉢植えでも育てやすいイチジク
夏から秋にかけて美味しい実が実りますね♪
秋から冬となり、寒くなってくると
イチジクは落葉し、休眠期に入ります。
その後 春になり、暖かくなってくると
新しい枝や葉が芽吹き、生育して実を付けます。
このあまり動きのない休眠期の管理が
今後のイチジクの実の収穫を左右します。
そこで今回は、そんなイチジクの
冬から春の管理ポイントについて
お話させていただきますね。
INDEX
1.乾燥する冬は、イチジクの水切れに注意!

イチジクは水が大好きな果樹です。
暑い季節は、土が乾燥しないように
毎日水やりを行ないますが
どちらかといえば
冬は水やりを見落としがちです。
休眠期のイチジクに水やりを忘れてしまい
土が乾ききってしまうと根がダメージを受け
翌春の生育に影響が出てしまう可能性があります。
特に鉢植えで育てているイチジクは
土が乾きやすいので注意が必要です。
週に1回程度の間隔で水やりを行なってくださいね。
2.イチジクは休眠期に剪定をしよう!

イチジクの休眠期は12月~2月頃です。
この時期は成長が止まっているので
剪定を行なうのに適しています。
剪定とは、不要な枝を切って
樹形を整えたり
風通しや日当たりを良くするための作業です。
剪定を行なうことによって
翌春以降の生育が良くなりますよ。
イチジクの場合
「夏果専用種」「秋果専用種」「夏秋兼用種」という
収穫時期ごとの品種によって剪定の方法が違うので
剪定を行なう前に、育てている品種を
確認しておきましょう。
品種ごとに剪定の方法が違う理由は
「夏果」と「秋果」では
実の付き方に違いがあるためです。
3.「夏果」「秋果」で違うの実の付き方

夏果は、前年に伸びた枝に実が付きます。
前年に伸びた枝に付いている花芽が冬を越し
翌春から実が大きくなっていき
夏頃に収穫できるようになります。
花芽は、前年に伸びた枝の先端の方に付いているため
冬の剪定の時に、枝の先端を切り過ぎてしまうと
花芽を一緒に切ってしまうことになるため
翌年の収穫ができなくなってしまいます。
秋果は、春から夏にかけて
新しく伸びる枝に実が付きます。
前年の枝を短く剪定しても
そこから新しく伸びる枝に実を付けてくれるので
夏果専用種ほど剪定を気にしなくても
収穫を楽しむことができます。
4. イチジクの品種ごとの冬の剪定方法

「夏果専用種」の剪定
キング、ビオレドーフィンなど
短い枝は切らずにそのままにしておき
夏果を収穫できるようにします。
1m以上に長く伸びた枝は3分の1程度に切り戻し
混み合った枝、徒長した枝などの
不要な枝は根元から切ります。
「秋果専用種」の剪定
蓬莱柿(ほうらいし)、セレストなど
前年の枝を2~3芽残して切り戻します。
「夏秋兼用種」の剪定
カドタ、ドーフィンなど
夏果と秋果が収穫できる兼用種の場合は
両方の剪定方法を組み合わせて行ないます。
〇剪定時のポイント
ポイント1
太い枝を切ったあとは、切り口を保護するために
癒合剤を塗っておきましょう。
ポイント2
カミキリムシの被害は予防ができます。
幹に塗るタイプの予防薬ならば
イチジクをカミキリムシの被害から
守ることができますね。
主枝に傷や木の粉が付いた虫穴を見つけたら
中に幼虫が潜んでいる可能性がありますので
穴に殺虫剤をスプレーして蓋をしておきましょう。
虫が動く前のこの寒い時期に
対策ができるといいですね。
5.春になったらイチジクに肥料を与えよう!

6.甘くておいしいイチジクを収穫するために
