有機肥料の与え方~ゆっくりじっくり

先日は、「有機100%野菜の肥料」をお求めの方から、
何週間に一回くらい与えたら良いか
というご質問をいただきました。
そこで、今回は有機肥料を与えるタイミングと、
化成肥料との併用についてお伝えしていきます。
まず、大原則として、有機肥料はどうしても時間がかかるものです。
だいたい1週間から10日位で効いてきます。
そのため、おおよそ2週間から3週間おきに追い肥を与えていく形が基本となります。
この原則を踏まえて頂くと、有機肥料と化成肥料とを効果的に併せて使う方法があります。
順番としては、最初に化成肥料を使い、体が大きくなったらその後有機で追いかける感じで、使って頂くと効果的です。
具体的には、最初の1週間目は化成肥料入れながら、2週間後には有機を入れていただくと、
化成が切れて来た頃には有機が効くようになります。
ここでポイントとなるのが、肥料は置くと徐々に効き始めてピークがやってくる、
なだらかな山形状に効果が効いてくるということ。
化成と有機を交互に使う場合はピークが重ならないようにするのがベストです。
重なってしまうと、過剰害が出てしまい、味が落ちてしまうことがあります。
なので、栄養分が過剰にならないよう気を付けることが大切です。
例えば与える時期もずらし、離したところに置くようにしていただければ
過剰害の危険性を減らすことができるので安心です。
INDEX
1.肥料の溶出曲線

肥料をまいてから、どのように肥料の成分が溶け出してくるかを
グラフにしてみました。
有機質肥料は溶け出しもゆっくりで長く効きます。