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2021.06.28 庭木

自然の循環を意識した庭木の育て方

自然の循環を意識した庭木の育て方

 

ご自宅の庭で、様々な樹木をお育ての方から

寒肥の後の施肥についてのご相談を受けました。

 

 

3月頃に寒肥を与えたそうで、芽吹きも順調なのですが

一部だけ芽吹きが悪く感じるところがあるとのこと。

 

土を見ていただくと固くなっていて

根が少し土の上に出てしまっているようでした。

 

このまま放置してしまうと、樹全体が弱ってしまうので

早めに対処したいですよね。

 

 

土が固くなる原因のひとつに「有機物の消耗」が考えられます。

 

そんなときにおすすめしたいのが

寒肥の際に有機肥料と庭木の落葉を上手に活用して

生物を活性化させ土を軟らかくする方法です。

 

 

まずは、枝の先の下に円を書くように溝を掘り

肥料を蒔いて土をかぶせましょう。

 

その上に4-50cm程度の帯状に落ち葉を重ねます。

 

すると、落葉が腐葉土のような役割をして

微生物が増えてることで土が柔らかくなり

樹木が根を張りやすくなります。

 

有機質肥料は、土の中の微生物や小動物にとって大層なごちそうになるようで

ここぞとばかりに集まってきますよ。

 

 

 

土をふかふかにする

有機質肥料

醗酵油かす 粉末

 

 

これは、山の森や雑木林と同じ、自然の循環の仕組みを再現したもの。

 

樹木は、そもそも自分の根は自分で守る力を持っているんです。

 

 

森や林の木々は、葉を自分の枝の下に落としますよね。

 

葉が落ちたところは、細根が出ている場所であり

土を柔らかくしたい場所にあたります。

 

そのため、落葉をかけて徐々に微生物を増やし

土を柔らかくし、枝先の下にある根を守っているのです。

 

 

しかし、人間の手が入る庭は

庭の景観を損ねないよう落葉を掃除をします。

 

すると、樹木は自分で根を守れなくなってしまいます。

 

そのため、景観を損なわずに庭木が元気で生長していけるよう

循環の仕組みを意図的に作る必要があるのです。

 

 

循環の仕組みを作るには、落葉を捨てず

邪魔にならない場所にまとめることからはじめます。

 

時折水をかけ、乾燥しないようにしながら保管してください。

 

1年目は落葉のままに見えますが

2年目、3年目と時間が過ぎると落葉が分解され

カビが発生し、さらに細かくなり

やがて虫や微生物の栄養になる状態なります。

 

この状態になったら、樹木の枝の先端に戻しすこことで

循環の仕組みが出来上がります。

 

毎年続けることで、土は柔らかくなり

樹木が根を伸ばしやすくなりますよ。

 

お庭の中に自然の循環の仕組みを取り入れて

樹木にベストな環境を作ってくださいね♪

 

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