ぼこぼこのさつまいも( ノД`)

店頭に並ぶ美味しそうなさつまいも♪
ピンクの皮も綺麗で、てんぷらや大学芋など皮付きのまま調理して頂けますね♪
そんなさつまいもを夢見て育てた所
「皮がぼこぼこになってしまって、うまく育たなかった。」
と、いうお客様よりお問い合わせをいただきました。
さつまいもの皮がぼこぼこになるのはどうしてなんでしょう?
1.土の中に犯人が・・・。

さつまいもの皮がぼこぼこになる原因の一つに
土の中にいる線虫(ネコブセンチュウ)があります。
細い白い虫ですが、実際に見ても良くわかりません。
気が付いた時には手遅れということもあり
対策が難しいですね。
また、この線虫は一度発生してしまうと駆除が難しく
皆さん線虫の駆除に大変ご苦労なさっています。
農薬は使いたくないし・・。
そんな方にはちょっとしたコツをお教えしますね。
※線虫とは
線虫は長さ1ミリにも満たない小さな生き物です。
大地に大量に増えると防除が難しく
厄介な生き物です。
(線虫の中にも害のない線虫もいます。
土の中の分解者として豊かな土を作る
大切な働きをしています。)
2.畝を立てよう♪

さつまいもは、水に浸かると生育が悪くなるので
畝を立てるなどして水はけを良くしてあげると良く育ちます。
畑では、畝を立ててマルチをしてさつまいもの苗を植えます。
最近人気のプランター栽培や袋栽培では
水はけの良い土に植えて
乾燥気味に育てると良いですね。
3.線虫を防ぐ植物って?

線虫対策として、線虫を抑える植物を一緒に植えることで
被害を軽減することができます。
例えば・・
①落花生を育てると線虫がいなくなる。
②マリーゴールドを植えるとマリーゴールドの根から
線虫を制御する物質を出すので、線虫がいなくなる。
などと、よく言われていますね。
落花生やマリーゴールドも線虫から身を守るために
防御しています。
その力を借りて、一緒に植えてあげると
線虫の被害を減らすことができますね。
4.小さな戦士たち♪

5.必殺!つるがえし!

さつまいもは土壌中の窒素分が多くなると
つるぼけといって葉ばかり茂って実がつかなくなるので
お盆過ぎになったら
東商のリンカリ肥料「らんまん」を使ってください。
また、そのあと、「つる返し」をやっていただくと
つるぼけになる窒素肥料の吸収が抑えられるので
さつまいもの実が充実し太いさつまいもを収穫できます。
<つる返しとは?>
さつまいもは、葉を茂らせ、その葉が工場となり栄養を作ります。
そしてその栄養が根に運ばれ
おいしい大きなさつまいもが実ります。
さつまいものつるが伸びてくると、途中の茎から根が出て
そこにまた、さつまいもが実ります。
ただし、栄養があちこちの根に取られてしまうので
数は増えますが、大きなさつまいもは実りません。
のびている茎を途中から
(マルチ植えの時は、マルチからはみ出した部分から)
折り曲げて、反対方向に戻してあげます。
途中の茎からのびた根が土の中に入らないので
根元の方の根に栄養が送られ
おいしい大きいさつまいもが収穫できます。
6.きれいなさつまいもを育てよう♪

線虫対策をして
ポイントを抑えた栽培をして
肌のきれいな立派なさつまいもが
収穫できると良いですね。