有機肥料の保存方法

こんにちは、東商の研究開発センターの村田です。
私たち研究開発センターが、直接お客様のご相談をお受けしたものを
ピックアップしてお届けする園芸相談レター。
今回は「有機質肥料の適切な保存方法と与え方について」についてお話いたします。
2年ほど前にお買い求めいただいた「有機100%野菜の肥料」を
「袋のまま保存していたら、虫がわいてしまった」とのご相談がありました。
保存方法が悪かったのかとお悩みのご様子。袋の口をひもで縛って保管をしていたそうです。
有機肥料の保存は、極力空気に触れないようにすることで、虫の発生を防ぐことができます。
できれば密閉できるタッパーなどで保存するのがおすすめ。
防虫剤を一つ入れておくだけで虫がわくことを防げますよ。
複数のタッパーに小分けして保存する場合、一つ一つに防虫剤を入れなくても、
保管している箱の中に入れておくだけでも効果が期待できます。
大きいサイズをご購入されている場合は、肥料と防虫剤を布団圧縮袋に入れて
空気を抜いて保存する方法もあります。
密封状態で防虫剤が入っていれば、防虫成分が抜けることはほとんどありませんので、
長期保存が可能になりますよ。
防虫剤は肥料を使うときにも特に影響はありません ので安心してお使いください。
このような形で保管していていただけると、5年はお使いいただけます。
なお、今回お問い合わせいただいたお客様のお手元にあるのは
「有機100%野菜の肥料」とのこと。
主に追肥のみ使用されているそうですが、今後は「有機100%野菜の追肥」に
切り替えをご検討中とおっしゃっていました。
実は以前、他社のペレットタイプをお使いになったそうですが、
匂いがきつかった経験があったそうです。
「有機100%野菜の追肥」については、アミノ酸を強化しているので、
気になされていた匂いも抑えており使いやすい肥料です。
粒タイプなので、水やりの時に肥料が散らばることもありません。
また、肥料は水溶性なので、水が来てカビが生えるときから効き始めます。
乾くと栄養分が流れていきません。
そのため、土の中にある水分を利用して栄養素が流れるようにしておくと、
表面だけでなく奥の方までいきわたるのでより肥料の効果が出てきます。
雨が少ないときなどは、肥料の上に土をかぶせる、
もしくは、割りばしやペン先で肥料を抑えて土と接触するようにしてあげてください。
製造や研究に携わる私たちが皆様の疑問に直接お応えすることで、
少しでも不安が取り除けていたら本望です。
また、お客様からいただいた貴重なご意見やご質問は、より良い商品をお届けできるよう、
今後の製品開発や改良に活かしてまいります。
これからも、東商の商品の使用方法や、製品についてご不明な点やご質問などございましたら、
お電話やFAX、お手紙などでご相談ください。
東商の商品が、皆様のお花や野菜を育てる喜びの支えになれば幸いです。