待ち肥えに化成肥料とじゃがいもの肥料を一緒に使って大丈夫?

初めてじゃがいもをお育てになる方から
「じゃがいも肥料」の与え方についてお問い合わせをいただきました。
「じゃがいも・いも類」の肥料
生育本をご覧になったところ、「待ち肥え」の際に化成肥料と
「じゃがいも肥料」を同時に使ってよいのかどうか悩まれていたようです。
「待ち肥え」とは、土をある程度の深さまで掘って肥料をまいた後、
根が直接肥料に触れないよう、土を少し埋め戻してから苗を植え付ける方法です。
苗は、暖かくなると成長し始め、根を伸ばして必要な栄養を吸い上げようとします。
栄養を探すために伸ばした根は「待ち肥え」の層にたどり着くと、
しっかりと栄養を吸い上げて元気に育ってきます。
でも、二つの肥料を合わせて与えると肥料の濃度が濃くなりすぎてしまい、
根が近づけなくなってしまいます。
かえって逆効果となりますので、どちらかを使うようにしましょう。
東商の「じゃがいも・いも類」の肥料は、ミネラル分も多く、土壌有効微生物を活性化し
土をよくするため、健康で味の濃いじゃがいもが沢山とれます♪
もちろん、肥料は待ち肥えだけでは足りないので、
後から追肥という形で「じゃがいも・いも類」の肥料を
土の上からまいてその後の栄養をカバーしていきます。
追肥を行う際にお願いしたいのが、土寄せをしっかりと行うことです。
通常、追肥は2回行いますが、その都度土寄せをしっかりしないと、
土中で育ったイモが土の上に露出します。
イモは日光に当たると皮が緑化して、
吐き気や腹痛、頭痛などを引き起こす有毒なソラニンが生成されてしまいますので
注意しましょう。
ソラニンが含まれたイモはえぐみや苦味があるのが特徴です。
口にした際に、このような味を感じたら飲み込まず破棄してください。
春先は三寒四温というように暖かくなってまた急に寒くなるということがあります。
肥料のせいで根が育った後、寒さに当たると根がやられてしまい
元気がなくなってしまうことがあります。
寒の戻りがなくなるころからの植え付けや施肥がおすすめです。
ちなみに、土が肥えているか肥料成分が全くないかでまた肥料の与え方は変わってきます。
それはまた今度お話ししますね。