なすトマトきゅうり♪ 肥料は沢山与えた方が良いの?
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なす・トマト・きゅうり・ピーマンなどの夏野菜は
育てやすく、特にトマトは人気のある野菜ですね。
今回はそんなトマトの肥料についてのご相談から
”おまけ”でなすについてもお話を進めていきましょう。
INDEX
1.色々な肥料を使いたい! でも大丈夫?
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2.トマト栽培にはたっぷりの土が必要
![](https://www.10-40.jp/./upload/column/194/sub/4SKC2RK5HM2NNWTT.jpg)
こちらのお客様に
「植え付けする鉢はどのくらいですか?」
と、伺うと
「大体手の平1つぶんくらいの大きさだよ。」
と、お話しいただきました。
推測するに6号鉢くらいの大きさと見受けられます。
夏野菜の生育には肥料も必要ですが
土が多い方が根の張りが良くなり、育ちが良くなります。
ミニトマトを一般家庭で育てるには
6号鉢では土の量が少ないため根を張ることが難しく
これからミニトマトが生長して背丈も大きくなり
実も実ってくると、鉢の中一杯に根が回ってしまい
(根詰まり:その後の生育が悪くなります。)
土の量が少ないと土も乾きやすくなってしまうので
水やりが大変になってしまいます。
最低でも10号鉢(上部直径が30cm位)以上の
大きさの鉢を用意し、たっぷりの土で育てましょう。
3.古い土を再生し植え付けたトマト
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また、このお客様は他の植物を育てた植木鉢に使っていた古い土を
ふるいで粉やごみを取り除き
これに有機石灰を加えて混ぜて1週間ほど置いておき
それから油かすの中粒を5~6個入れたそうです。
そして、この方はミニトマトを
すでに植え付けてしまったご様子。
今からでは肥料も混ざってしまっており
取り除くのが困難なため
ミニトマトの苗を他の大きな鉢に植え替える方が
今後の生長が良くなると思います。
ただ、苗が大きくなると
植え替えるのはなかなか大変ですね。
そんな時は、鉢の土の上に増し土をしましょう。
少し増し土をしてあげることで
根が伸びる所ができ肥料の害を少し避けることができます。
※過繁茂について
肥料が効きすぎると葉ばかり茂って
花が付きにくくなくなることがあります。
そういった過繁茂の状態を軽減するには
1段目の花の下の葉をすべて切り落とすことで
改善されることがあります。
ただし、葉を切り落とすと苗に負担をかけます。
花の3段目以上まで葉が茂ってから行いましょう。
4.トマトに牛ふん堆肥は注意!
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また、このお客様は牛ふん堆肥をご使用になりたいとのこと。
牛ふん堆肥には牛の餌となる牧草に
「クロピラリド」という農薬(除草剤)が
残っていることがあり
その残留農薬が牛ふんの中に含まれているので
トマト・ナス・豆類に使用すると
生育障害が出ることがあります。
バラなどには使用しても影響はあまりありませんが
トマトなどへの使用は控えましょう。
5.複数の肥料の使い方
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肥料を与える時は、もともとの土の量がやはり少ないので
「油かす」や「なすとまときゅうりの肥料」を併用して使うならば
各々半分ずつ使用します。
植物は話ができないので、肥料が足りているのかよくわかりませんが
トマトの場合、茎の太さが上の方に行くに従って
細くなっている場合(鉛筆の太さよりも細い場合)には肥料不足
葉が内側に丸まっている場合は肥料が多すぎると判断できます。
(丁度よいと茎がまっすぐのびていきます。)
肥料が効いてくると脇芽が出やすくなり
背がどんどん大きくなっていきますよ。
トマトは、基本は葉が3枚出て花が咲きます。
葉が丸まって、肥料が多いなと思ったら
土の上に置いた肥料をどけて頂き様子を見ましょう。
(小さい粒の肥料の時は、土ごと取り除きましょう。
ただ、取り除かなくてもだんだんと肥料効果が薄れてきます。
あまり影響がない時は、そのままでも大丈夫です。)
トマトの肥料を与える時期は
一番果が実った時と五番目の花が咲いた時に与えます。
夏野菜の定番肥料
6.ミニトマトの二股栽培(二本仕立て)について
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こちらのお客様は、ミニトマトの二股栽培(二本仕立て)を
なさっていらっしゃいました。
二股栽培とは、ミニトマトの最初の花の下から出る脇芽を伸ばして
主枝を2本にして育てる育て方です。
主枝が2本になることで収穫量が増えたり
トマトの皮が薄くなるなどのメリットがあります。
二股栽培の場合、普通に育てるよりも肥料や水を必要とします。
ただ、肥料を与えすぎると土の中の肥料濃度が濃くなり
浸透圧の関係で根がその栄養を吸い上げることが
できなくなってしまうことがあります。
肥料は足りなければ足すことができますが
多すぎた場合、引き算ができません。
様子を見ながら少なめに回数を増やす方が失敗がありません。
また、失敗して沢山肥料を置いてしまった場合は
すぐに肥料を取り除き乾燥させればまた使うことができます。
(中粒以上の大きい粒の肥料の場合)
7.おまけ~なすについて
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次になすの肥料の与え方についてもお話ししましょう。
なすは最初の花が咲いたばかりの時は
花がまだ受粉していないので
最初の実が太り始めてから肥料を与えていきましょう。
なすは三本仕立てにすると
葉が重なり合うことが少なくなり良く育ちます。
なすの苗がまだ大きくなってないときに
最初の花の実が大きくなると苗の負担となり
その後の生長が悪くなるので
できれば最初の実は取ってあげた方が良いです。
農家さんでは、まだ寒い時期からなすを植えるので
最初の実は特に固くなり
「石なす」と呼んで実が小さいうちに取り除くようです。
(漬物にすると良いようですよ♪ )
なすの堆肥もできれば牛ふんはやめて
腐葉土などを混ぜてあげた方が障害も出にくくよく育ちます。
(腐葉土堆肥)
8.まとめ
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