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2023.02.07 黒松

黒松への肥料の与え方

黒松への肥料の与え方

 

 

お庭で黒松を育てていらっしゃるお客様から

『醗酵油かす・大粒』を与える量について教えていただきたい

と、お問い合わせをいただきました。

 

 

樹高が5mを超え、植えてから30年以上は経つ黒松

 

『醗酵油かす・大粒』の袋の裏面に書かれている肥料の使用量を見ると

低木(高さ1m未満)には100g

高木(高さ1m以上)には200g

と、書かれています。

 

「高さ1mに対して200gなら、高さ5mの場合は1kgを与えれば良いでしょうか?」

さて、みなさんはどのようにお考えになりますか?

 

今回は黒松などの植木に対する肥料の与え方について

お話していきましょう。

 

 

 

 

1.植木などへの肥料を与える量って?

 

肥料の使用量は、木の高さではなく

木の根が広がっている土地の面積を基準として考えます。

 

木の根が広がっている面積とは、枝先から枝先の下の範囲です。

 

面積1㎡に対して肥料は約100gを与えます。

 

例えば、枝先の下の範囲が直径約3mでしたら

肥料を与える部分の面積は約7㎡と考えられますので

通常でしたら肥料の使用量は約700gとなります。

 

ただ、庭木のように大きな木の場合

根元には肥料を吸収する根がありません。

 

そのため規定量の半分(350g)を与えるようにしましょう。

 

2.黒松に与える肥料の場所って?~輪状施肥

 

肥料を与える場所は、枝先の下あたりが適しています。

 

木の幹を中心として、枝先の下あたりに

輪っかになるように肥料を与える『輪状施肥(りんじょうせひ)』

木にバランス良く栄養を与えられます

 

土を少し掘って肥料を埋めてあげる

肥料効果が高まります

 

土を掘るのが大変な場合は、肥料の上に土をかけるだけでも

効果が高まりますよ。

 

3.黒松に与える肥料の場所って?~壺肥・溝肥

 

輪状に肥料を与えるのが大変な場合は

枝先の下に4か所くらいに分けて穴を掘り

その中に肥料を埋める『壺肥(つぼひ)』という方法もあります。

 

 

 

『壺肥(つぼひ)』の方法で肥料を与える場合は

毎回同じ場所に穴を掘って与えるのではなく

ずらして与えるようにすると

木にバランスよく栄養を与えられます。

 

ちなみに、垣根になっている樹木では

輪状に肥料を与えづらいので

垣根に沿って左右両側に溝を掘り肥料を与えると効果的です。

 

溝に肥料を入れたらその上に掘り上げた土をかぶせます。

 

この方法を『溝肥』と呼びます。

 

 

 

4.高齢樹は東商の「醗酵油かす」で土を改善しよう♪

 

松は樹齢30~40年になると、新しい根を出す力が弱ってきて

一気に傷んでしまう事があるそうです。

 

その原因は、新しい根が伸びようとする付近の土が

“水が通りづらい”

“乾きやすい”

“固くなる”

などの状態になっているからだと考えられます。

 

この状態を改善するには、土の中の微生物を増やし

土を柔らかくしてあげる必要があります。

 

この働きをしてくれるのは

土の微生物(バクテリア、放線菌、糸状菌)や微細な生物です。

 

有機質肥料、特に東商の「醗酵油かす」には

土の中の微生物が好むエサとなる栄養が豊富に含まれているので

微生物が増え、土をふかふかに改良してくれます。

 

 

松が新しい根を伸ばそうとしている場所

ちょうど枝先の下あたりになります。

 

その場所に、東商の「醗酵油かすを与えてあげると

肥料が良く効きますよ♪

 

 

5.原料の多さが東商の「醗酵油かす」の良いところ♪

 

お客様に詳しくお話を伺っていると

一昨年までは別のメーカーの油かすを使用していたのですが

昨年から東商の「醗酵油かす」大粒を使用したところ

芽吹きが良くなったと嬉しいお言葉をいただきました。

 

東商の「醗酵油かす」は、天然原料を10種類以上も使用しています。

 

先ほどお話したように、有機質肥料は微生物のエサになるのですが

原料の種類によって発生する微生物は異なります

 

つまり、原料の種類が多いほどたくさんの微生物が活性化

植物に有効な栄養を作ったり、土をふかふかに耕してくれます

 

東商の「醗酵油かす」は長年同じ場所で育てる樹木に

不足しがちな栄養を届けるためにとても適しています。

 

6.自然の仕組みに合った東商の「醗酵油かす」

 

 お庭で数十年も育ってゆく樹木の肥料には

自然の仕組みを再現することが大切と気付かされます。

 

『最近、芽の吹きが悪いな』と感じたら

土の表面を確認してみましょう。

 

小さな虫や植物が生えていますか。

 

大きな木が落とす葉は、土作りの始まりです。

 

もし、ぱさぱさした土になっていたら

まずは保湿効果がある腐葉土東商の「醗酵油かす」

微生物たちのすみかを増やすお手伝いを始めましょう。

 

腐葉土は肥料を与えたに敷きます。

 

 

 

7.東商の「醗酵油かす」を与える時期

 

醗酵油かすを与える時期は、

寒肥・芽出し肥として2月~3月に1回と、

盛夏が過ぎ再び成育を始める秋頃1回です。

 

庭植えの松は少ない肥料で育ちますので

上記の時期に肥料を与えると効果的です。

 

今年も黒松の芽吹きの時期が楽しみですね♪

 

 

最後に、元気のない松には、夏場の乾燥対策も重要です。

 

夏場に土が乾燥すると根が傷んでしまいますので

梅雨明け後は、土が乾かないように散水も行なうと良いですよ。

 

育てるのが難しいと思う黒松も

ちょっとしたコツで元気に育ってくれます。

 

イキイキした黒松が元気に育つと良いですね♪

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