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2021.07.28 肥料

溝肥と坪肥の違いとは?

溝肥と坪肥の違いとは?

 

「有機100%の肥料」をお買い上げのお客様から溝肥の件で

お問合せをいただきました。

 

 

「溝肥」とは、畝を立てたあと、溝を真ん中に作り

肥料を一直線に蒔いて土を被せる方法。

 

株と株の間が短い作物(ネギ、ニンジンなど)を

育てる際に用いられる方法です。

 

ですが、今回は夏野菜のナスを育てたとのことでしたので

植え付ける場所に穴を掘って肥料を入れてから土をかぶせ

苗を植える「坪肥」をおすすめしました。

 

 

そもそも、「溝肥」と「坪肥」は

どちらも土の下で肥料を待ってる地肥。

 

どう使い分けるのでしょう?

 

 

「溝肥」は、株を植える間隔が短く

株ごとに穴を掘ることが難しい場合に使われる方法です。

 

株と株の間隔が近いため、受粉しやすい

強風でも苗が倒れにくい等のメリットがあります。

 

ただし、大きく育つ植物で行うのはNG。

 

密植しても、葉が隠れない植物で行うのがおすすめです。

 

「坪肥」は、株と株の間隔を広く開ける場合に行われる方法です。

 

夏野菜など上へ上へと大きく育つもの(トマトやナス、キュウリなど)は

根をしっかり張る必要があるため、根詰まりにならないよう、

間隔を広くとる必要があります。

 

また、根の下に肥料が存在することで、肥料不足の心配が少なく

株が安心して葉や枝を伸ばすことができ

葉が大きくなる野菜には最適な方法です。

 

 

いずれの場合でも、育てる植物に合わせた方法を選ぶようにしてくださいね。

 

 

「溝肥」または「坪肥」を行って植え付けた後は

野菜の種類に応じて定期的に施肥を行うことで

肥料不足を防ぐことができます。

 

肥料を与える際は、株の大きさに応じて

円を描くように肥料を撒いて土に混ぜたり

窪地を作って肥料を置いて土をかけて置く方法があります。

 

 

どちらの方法を行う場合でも、土の中の環境が整っていることが

良い野菜を育てる秘訣です。

 

植え付ける前に石灰や堆肥で、土中環境を整え、元肥をいれて

栄養たっぷりな土作りを心掛けましょう。

 

 

赤土や、黒土、黒木の場合は、

リン酸を含む堆肥をしっかり入れてください。

 

よりバランスの良い土になりますよ。

 

 

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