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2023.12.31 胡蝶蘭

冬に胡蝶蘭(コチョウラン)の葉が黄色くなってしまった原因は?

冬に胡蝶蘭(コチョウラン)の葉が黄色くなってしまった原因は?

 

「コチョウランの葉が

 黄色くなってしまったのですが

 なぜでしょうか?」

 

と、お客様よりお問い合わせをいただきました。

 

 

たくさんの見事なお花を咲かせてくれる

コチョウラン

 

 

贈り物でいただいたりして

大切にしている方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

葉が黄色くなってしまったら

 

「元気がないのかな? どうしたら良いんだろう」

 

と、不安になってしまいますよね。

 

 

 

今回は、冬にコチョウランの葉が

黄色くなってしまった時の

原因と対処方法について

お話させていただきますね。

 

1.冬にコチョウランの葉が黄色くなってしまった原因は?

 

冬にコチョウランの葉が

黄色くなってしまった原因は

以下のようにいくつか考えられます。

 

 

①管理場所の温度が低い

 

②水の与え過ぎによって根傷みを起こしている

 

③ビニールポットに植えられたままになっている

(いただいた時や購入した時の状態のまま)

 

 

ひとつひとつ確認してみましょう。

 

 

2.コチョウランを育てるために必要な冬の温度

 

コチョウランを育てるには、適した温度があります。

 

10月~4月にかけては

成育するためには15℃以上が必要です。

10℃を下回るところでは、水やりを控えるなど

 休眠状態で越冬させます。)

 

この時期の管理は室内で行ないますが

冬の場合は、室内で管理をしていても

朝方の冷え込みで必要な温度を

下回ってしまう事があります。

 

特に木造の家では、マンションなどに比べて

温度が低くなりやすいです。

 

温度が低いと葉が黄色くなってしまう

原因になりますので

室内の暖かい場所で管理するようにしましょう。

 

 

部屋の温度は、床などの低い場所は冷えるので

テーブルの上など高い場所に置きましょう。

 

 

窓際は、昼間は暖かく日光浴もできておすすめですが

朝は冷え込みやすいので

は窓際から離れた場所に移動しましょう。

 

 

移動が大変な場合は、発砲スチロールの箱に入れて

プチプチが付いた緩衝材を

コチョウランの上からかけてあげる

温室のようになり、保温する事ができるので

移動の必要がなくなります。

 

3.コチョウランの冬の水やり

 

コチョウランは、元々木の幹などに

くっついて生息している着生ランです。

 

 

地中に根を張って育つ植物とは違い

根が鉢の外に出ていても成育します

 

 

そのため、根の周りに常に水分がある状態は苦手

乾かし気味に管理をします。

 

 

 

 

特に気温が低い

株が水を多く要求しない時期に入ります。

 

より乾かし気味に管理したい季節なので

意識して水やりを控えていないと

失敗してしまいます。

 

 

根の表面が黒くなってきたり

白い根がなくなってきたら

水の与えすぎによって

根傷みを起こしているサインです。

 

根傷みを起こしているようでしたら

水やりを控えるようにしましょう。

 

 

霧吹きを使って、葉に水を吹きかけるようにすると

鉢の中が過湿になる心配がなく

乾かし気味に管理することができますよ。

 

 

 

根傷みを起こしていない場合でも

冬場は乾かし気味に管理することは変わりませんので

鉢の中まで乾いたら

水やりを行なうようにしましょう。

 

 

目安としては、1週間に1回程度です。

 

 

鉢の中まで乾いているかどうか

鉢を持ち上げたときの軽さで判断できます。

 

 

水を与えた後に鉢を持ち上げてみて

水がない時の重さと比較してみましょう。

 

4.コチョウランはビニールポットから出して育てましょう

 

コチョウランをいただいたり、購入した時には

ビニールポットに植えられていることが多いです。

 

 

ビニールポットは水が溜まりやすい構造なので、

そのままビニールポットで育てると

水が乾きにくくなり

根傷みを起こしてしまう可能性があります。

 

 

本来、植え替え5月頃~8月頃

葉が成長する時期に行なうものですが

株がダメになってしまう前に対処する必要があるため

ビニールポットに植えられたままになっている場合は

冬でも緊急的に植え替えを行ないます。

 

 

コチョウランをビニールポットから出したら

乾きやすい素焼き鉢などに植えてあげましょう。

 

 

植える時に、東商の洋らん用の培養土」

使用することをおすすめします。

 

 

「東商の洋らん用の培養土」

排水性・保水性を調整しているので

根腐れを起こしにくいようになっています。

 

 

もし、お手元に植え替えるための鉢や培養土がなく

すぐに植え替えできない場合は

ビニールポットの底・側面にハサミで穴をあけて

水がたまらないように加工しておくと

乾きやすくなります

 

 

 

 

5.植え替える時のポイント

 

〇植え込み資材に合わせて鉢を選びましょう

 

 ・保水量の高い水苔やバークチップを使う場合は

  乾きやすい素焼鉢を使用してください。

 

 ・東商の洋らん用の培養土」を使う場合は

  お気に入りの陶器の鉢やプラスチックの鉢に

  植え付けができます。

 

 

寄せ植えになっている場合

 1株ずつ別の鉢に分けて植えてあげましょう。

 

6.コチョウランの冬の栄養補給って?

 

葉が黄色くなってしまったのを見たときに

 

「栄養が足りないのかな?」

 

と、肥料不足が原因と考える方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

しかしコチョウラン

冬には肥料を必要としないため

この時期に葉が黄色くなってしまった原因が

肥料不足とは考えにくいです。

 

 

コチョウランに肥料を与えるのは

固形の肥料

新しい葉が成長し始める

5月~6月に1回だけです。

 

液体の肥料

5月~8月の成長期10日に1回の間隔

定期的に与えます。

 

 

栄養が必要な時期に肥料を与えて

成長を助けてあげましょう。

 

7.きれいなコチョウランを楽しもう!

 

黄色くなってしまった葉

残念ながら元には戻りませんので

黄色くなった葉が乾燥して

手で簡単にとれるようになったら

取り除いてください。

 

そして今回ご紹介した原因に当てはまるのがあれば

ぜひ対処を行なってみてください。

 

 

新しく出てくる葉は

緑色に育ってくれるのではないでしょうか。

 

 

花はもちろん、葉もツヤツヤできれいな

コチョウランを楽しんでくださいね♪

 

8.コチョウランにおすすめの肥料・培養土

 

 

 

〇洋ランの肥料

 

 

コチョウラン、シンビジウム、オンシジウム

カトレア、デンドロビウムなどの

洋ランにおすすめ!

 

保管に便利なチャック付き袋に入っています。

 

花芽をたっぷり付ける『骨粉』を配合しています。

 

 

 

 

 

 

〇小鉢洋らん培養土

 

 

小さな鉢で育てているコチョウランにおすすめ!

 

小さな鉢で管理する洋ランに使いやすいように

原料の粒を小さなサイズに揃えてあります。

 

水と空気の循環が良いので

冬の水の与え過ぎや

酸素不足による根傷みを改善します。

 

 

 

 

〇洋らん培養土

 

 

5号鉢以上のコチョウラン

シンビジウムなどの大型洋らんにおすすめ!

 

通気性が良いので、根張りが良く

根の健康を保ち、立派な株が育ちます

 

 

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