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ここを押さえたい!トマトの育て方♪

ここを押さえたい!トマトの育て方♪

トマトの栽培は

思いのほか難しいです。

 

少しでも美味しいトマトを育てて頂きたい!

と、いうことで

トマトの育て方のコツについて

まとめてみました。

1.良い実を収穫するために実践したい!トマトの苗を植える土作り

最近の猛暑のせいで、「トマトが上手く育てられない」

と、いうお声を伺うことが増えてきました。

そこで、今回は4回に分けて、中玉トマトの育て方のコツをお伝えしますね。

 

トマトを鉢で育てる場合は、30リットルくらい入る大き目の鉢で育てて、

鉢の温度が上がりにくい環境を作ります。

土はほくほくとして、水はけのよい土を好みます。

お手元の土の水はけの善し悪しを確認する方法をご紹介しますので、

ぜひお試しください。

 

まず、15㎝くらいの鉢に1リットル(八分目程度)の土を詰めたら、

ジョウロなどで水たまりができるくらいの水を注ぎましょう。

1分程度で溜った水が浸透し、下から抜けていけば透水性はOKです。

土の中には空気の隙間があり、根の張りが良い土となります。

 

注いだ後、2分程度たっても鉢の底から水が出てこない場合は、

水はけが悪い状態です。

そのままコンテナやプランター用の土として使うと、

根の張りが悪くなりやすいので、土壌改良をしましょう。

 

手順は簡単。

赤玉土と腐葉土を準備して、土10リットルにつき、赤玉土2リットル、

腐葉土2リットルを入れれば完了です。

空気を含んだ水はけのよい土になりますよ。

鉢の底には、更に水はけをよくする軽石を敷き詰めるのも忘れないでくださいね。

 

【腐葉土やピートモスなど有機質素材の注意点】

 

 腐葉土やピートモスは、いったん乾いたときに

一時的に水をはじく性質があります。

乾いているときには、少量の土と混ぜ、少量の水を加えて混ぜておきます。

土を少量混ぜると、土のイオンが水をはじく力を予防し、

隙間に浸透してくれるので、比較的短時間に空気の層の中に

水が染み込んでくれますよ。

 

2.良い実を収穫するために実践したい!元肥と追肥の与え方

土造りが終わった後は、いよいよ苗の植え付けですが、

その前に欠かせないのが元肥。

トマトの苗を上手に成長させるためには、与える量に注意が必要です。

 

 

夏野菜の定番!

 

元肥の量は、10リットルの土に対して30グラム程度を入れて混ぜます。

少なく感じるかもしれませんが、苗の段階では体も小さく、

肥料の必要量は少ないので安心してください。

 

 

植え付け後の追肥は、3週間後に与えたあと、

収穫まで2週間おきに鉢のふちに沿って与えてください。

量は、元肥と同じ量でOKです。

トマトはナスの大きな葉に比べると葉の面積が少ないため、

ナスより肥料を必要としません。与えすぎは禁物ですよ。

 

もし、肥料を多く入れてしまった場合、そのままにしておくと、

葉ばかり茂って花付きや実付きが悪くなりますので、すぐ取り除きましょう。

取り除いた肥料は、半日ほど乾燥させたうえで改めてお使いください。

湿ったまま放置すると、カビが生えたり発酵が進んでしまいますので

必ず乾燥させてくださいね。

 

ちなみに、鉢に余裕がある場合、コンパニオンプランツを利用してみましょう。

トマトはバジルとの相性が抜群です。

 

バジルは、シソの仲間で香り高いハーブです。

バジルの苗を間に植えることで、土の乾燥を促してくれるので、

トマトには好都合な植物です。

また、トマトとバジルは料理としての相性も抜群。

イタリア料理を作る時などに重宝しますよ。

バジルは大きくなったら、葉を取って料理に使いましょう。

 

3.良い実を収穫するために実践したい!中玉トマト苗の植え付け方

肥料の袋を見ると、

「植え付け2週間~3週間前に土に混ぜてなじませましょう」

と記載があります。

これは、土と肥料をなじませるためにおすすめしている方法です。

畑等の地植えの場合は行っていただきたい作業なのですが、

プランターの場合は土としっかりと混ぜれば、時間を置かず植え付けして

いただいても大丈夫です。

もちろん、時間が許せば1~2週間をおいて植え付けてくださいね。

 

トマトなどの野菜の苗は、ホームセンターなどでお求めになる方が

多いと思います。

例年、春休みが終わる位から店頭に並び始めますが、

まだ植え付けには早い小さい苗が主流です。

植え付けられる大きさまで育てるためにも、ポットのままではなく、

5号鉢くらいの大きめの鉢に植え替えましょう。

植え付けは、GWがはじまる4月下旬~5月くらいがおすすめです。

植え付けのタイミングの目安は、1番目の花が枯れて小さな実がみえるころから。

その後に植え付けると根が育ち、葉の生育と花付き、実の膨らみのバランスが

整い、良い実がたくさん採れます。

 

畑で育てる予定の方は、購入後はプランターに仮植えして管理して

植え付けまで育ててください。

ポットのままプランターに植え付けて、ある程度育ったら掘り出し、

畑に植える方法もあります。

仮植えの期間は2週間程度がおすすめです。

苗の取り扱いが終わるころになると、状態や種類を選ぶことが難しくなるので、

早めに買って仮植えをするほうが安心ですよ。

 

仮植えをしたら、苗を守るために行灯をかけて風や寒さの対策をしましょう。

風によりポットの苗がぐらつかないよう、窪地を作って仮植えをしたら、

4本の支柱をさします。

そして、1本目と2本目の間に斜めに棒を渡し、

底に穴をあけたビニール袋をかけて行灯を作り、

苗を保護します。

保温もできるので、温室育ちの苗をしっかり守ってくれます。

4.良い実を収穫するために実践したい!中玉トマトの「摘心」と「芽かき」と

容器栽培では、植え付けが終わったら、改めて支柱を立て、

たっぷりと水やりをした後、雨風を防げる場所に置くようにします。

トマトは水をあまり必要としない野菜です。

風通しがよく、日当たりのいい場所がおすすめです。

 

トマトにとって雨は天敵。

実が太り始めている時に雨が降ると実が割れてしまったり、

水っぽい味の薄いトマトになってしまうので注意しましょう。

特に、畑での栽培で失敗する場合がうまくできていないケースが

多く見受けられます。

高い畝を作ったり、排水溝を掘っておいたり、腐葉土や堆肥などを

畑の土に混ぜ合わせ、土壌改良をして水はけをよくしましょう。

また、株と株の間にコンパニオンプランツのバジルを植えて、

土が早く乾くように吸水量を高める方法もおすすめです。

 

無事に植え替えが終わり、夏の日を浴びはじめると、

トマトはぐんぐん育ってゆきます。

この時季に必要な作業が「芽かき」と「摘芯(てきしん)」です。

 

【芽かき】

 

「芽かき」とは、花や実へ栄養を優先するために余分なわき芽を取り除くこと。

苗が根付き、葉が成長して花が咲き始めて順調に成育が始まったら、

わき芽を取り除きます。

 

トマトの株を上から見ると ①花 ②葉 ③葉 ④葉 ⑤花・・・の順番で

成長してるのがわかります。

主枝(※)を観察して、葉の付け根から小さな芽(わき芽)が伸びていたら

摘み取ります。

 

※一番太い幹から直接枝分かれした骨格となる枝のこと。

 

わき芽をとることで、花が同じ位置に付き、日当たりもよくなります。

わき芽を放置すると、花芽が付く位置がずれて、支柱への誘引が

やりにくくなってしまいます。

畑に行くときには、わき芽処理用に、はさみと支柱バンド(ひも)は

忘れずに持って行きましょう。

 

取り忘れて、大きくなってしまったわき芽は、摘み取った後に

肥料が入っていない土をいれた小さなポットに刺しておくと、

根が生えて予備苗になります。

苗は、日差しが強いとしおれてしまうので、半日陰の場所に置いて育てましょう。

晴れた日には水をあげて、土を乾かさないようにするのが大切です。

ただし、酸欠にならないよう、ポットの底に軽石を入れるなど

水はけのよい環境で育ててあげてくださいね。

また、水の入ったコップに刺すだけでも根を出すことができますよ。

そのあとポットに鉢上げすれば予備苗になります。

 

【摘心】

摘芯とは、野菜や草花などの植物の生長を促すための手入れ作業の1つで、

「芯(成長点)」と呼ばれる芽の先端を摘み取とることです。

 

トマトの場合は、最初の花が咲いた1段目のところから5段目までのところまで

実を付けて収穫したいので、5段目の花が咲いたら、その上の葉を

3枚残して先端の芽を摘み取ります。

摘芯のタイミングは、花が咲き、5段目の実が太り始めたころがベストです。

 

今回は、美味しいトマトを育てる為に欠かせない作業をご紹介しました。是非、美味しいトマトを収穫して食卓で楽しんでくださいね。

 

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