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2022.02.07 アジサイ

アジサイの花が咲かない!どうしたら?

アジサイの花が咲かない!どうしたら?

  

5000円もした高価なアジサイをお育ての方から、

肥料の袋の裏を見てお問い合わせいただきました。

 

昨年大きめの鉢に植え替えをしたところ

花が咲かなくなってしまったそうです。

 

秋からのお手入れも初夏の花を楽しむためのもの。

 

折角手入れしても咲かないのではがっかりしてしまいますね。

 

毎年花を楽しむためにも

ちょっとしたコツを捉えて管理しましょう。

 

 

 

 

1.アジサイの花って?

 

まず簡単にアジサイの花の性質を見てみましょう。

 

アジサイ:H. macrophylla f. macrophylla

一般的なアジサイという名前は、アジサイ属の花の通称です。

 

アジサイはもともと日本の花です。

ガクアジサイが原種となり品種改良で丸いお花のアジサイが

海外から逆輸入されています。

実は、かのシーボルトが日本のガクアジサイを自国へ持ち帰り

その花の子孫が品種改良されて、日本へ逆輸入されたようです。

 

歴史の浪漫を感じますね。

 

アジサイは日本原産というだけあって、日本の気候に適した花です。

 

また、アジサイは、耐陰性もあり日陰でもよく育ちます。

ただし昨今の猛暑(暑さ・乾燥)には弱いようですので夏場は

あまり日当たりの良いところへは置かないで

涼しい木陰で管理しましょう。

 

 

秋になると葉が枯れて落葉します。来年の花芽や葉芽が越冬の準備をし

秋口緑色だった芽も冬の間は茶色く変色して固くなり

暖かくなる春をじっと我慢して待っています。

 

この時期のアジサイは、茎だけになってしまうので

冬場に剪定をして切り戻し、形を整えてあげたり

込み合ったり内側に向いている枝や交差している枝は

切り取ってあげると風通しも良くなり

来年のアジサイの生育が良くなりますよ。

 

アジサイの花にはいろいろな色がありますが

その中でも赤いアジサイと青いアジサイは

土の(酸性度)PHで色が変わるという性質を持っています。

 

青いアジサイは酸性土壌できれいな青色になり

赤いアジサイは弱アルカリ性できれいな赤色になります。

 

赤いアジサイの花は土壌中のリン酸成分を高めたり

土壌をアルカリ性にしてアルミニウムイオンの吸収を抑えると

赤色や桃色の発色が良くなると言われています。

 

また、青いアジサイの花は土壌を酸性にすると

根からアルミニウムイオンを吸収しやすくなり

青色の発色が良くなると言われています。

 

東商の赤アジサイの肥料・青アジサイの肥料は

こういった特徴を捉え、それぞれの色が良く発色するように

配合設計を変えてあります。 

 

しかし、同じ場所に赤いアジサイと青いアジサイを植えてしまうと

ちょっと管理にコツが必要になりそうですね。

 

赤いアジサイと青いアジサイでそれぞれ専用の肥料を与えていると

毎年使うことで色が濃くあざやかになってくるので

ぜひ使ってみてくださいね。

 

花が咲く前に肥料を与えると、青いアジサイの場合

葉の色が濃くなってくるので

「あ、肥料が効いているな?」と、わかりますよ。

 

 

2.アジサイの花芽って?

 

さて、今回のお問い合わせについてですが

お客様は植え替えか肥料不足が花の咲かない原因とお考えでしたが

良くお話を伺うとどうやら剪定に問題がありそうでした。

 

剪定を行なう際にアジサイの花芽がいつできるのか?

ということを知っていると良かったのかもしれません。

 

アジサイの花は秋頃に花芽を作ります。

葉が落ちた頃、茎を見るとぷっくりとした芽が出ているのでわかります。

 

アジサイの花芽

 

 

 

この花芽を切ってしまうと翌年花が咲かなくなってしまいます。

 

お客様は植え替えの時に強剪定をしてしまい

切りすぎてこの花芽を切り落としてしまったので

花が咲かなくなってしまったのですね。

 

でも、安心してください。

 

今年はダメでしたが今年咲かなかった分

アジサイは力を貯めていますので

来年はきっと良い花が咲きますよ。

 

今は、来年の花のためにしっかりと肥料を与えて元気に育てましょう。

 

肥料は庭植えの場合 122月に1回、7月の花後に1

鉢植えの場合 3月に1回、7月に1回与えます。

 

庭植えの場合は、木の大きさによっても量が違うので

肥料の量は、袋の裏面を見て確認してくださいね。

 

先ほどもお話ししたように、アジサイは

何の肥料でも良いというわけではなく

花の色によって肥料を使い分けます。

 

特に青い色の花と赤い色の花には

それぞれ与える肥料が違いますので

きれいな色を出すためにも専用の肥料を与えましょう。

 

 

 

 

 

 

3.色を気にせず使える液肥スーパーI(ワン)でイキイキ!

 

アジサイには白いアジサイもありますね。

 

白いアジサイには、東商の超醗酵油かす「おまかせ」の顆粒

使いやすくよく効きます。

 

また、暑い時期などには有機液肥「スーパーI(ワン)」

薄めにまくと優しい効き目で生育が良くなります。

1000倍以上に薄めてください。)

 

有機液肥「スーパーI(ワン)」は、野菜のうま味を良くしたり

花をイキイキと咲かせたり、ちょっと元気がないなというときに

使うととてもよく効きます。

 

どんな花や野菜、盆栽などにもよく効くので

1本あるといろいろと使えて便利ですね。

 

樹木医さんも弱った松や桜の木など

多くの庭木にも使っているよと教えて頂きました。

 

水やりの時にじょうろや水差しにキャップ1杯ほどを入れて

薄めてください。

 

葉の上からかけても吸収されるので

「葉の色が薄いかな?」というときには試してみてくださいね。

 

4.アジサイの花を楽しもう♪

 

毎年花を咲かせてくれるアジサイも

最近ではいろいろな種類がありますね。

 

お気に入りの花を見つけたら育ててみてはいかがでしょうか?

 

鉢植えも良いですがお庭があれば地に植えてあげると生育も良くなり

管理も楽になります。

 

梅雨時の花の代名詞であるアジサイの花。

 

上手に育てて楽しんでくださいね。

 

 

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