ニンニク 育て方のポイント

香りが良くて、料理の味をぐっと引き立ててくれる
あると便利なニンニク。
秋の植え付け時期になるとお客様より
「どのように植え付けたら良いの?」
「肥料は何回与えたら良いの?」
など、ニンニクの育て方について色々なお問い合わせを頂きます。
今回は、ニンニクの育て方のポイントについて秋と冬の作業を中心にお話させて頂きますね。
1.植え付けのポイント

ニンニクの植え付け時期は9月上旬~10月上旬です。
ニンニクは種ではなく小さな球根「種球」を植え付けます。
植え付ける「種球」によっても成育や収穫に差が出る事がありますので
状態の良い「種球」を選びましょう。
ポイント① 種球選び
〇傷がなく、腐っていない種球を選びましょう
〇お住まいの地域(育てる地域)に合った品種を選びましょう
品種によって暖地で育てやすいもの
冷涼地、寒冷地で育てやすいものがあります。
気候に合わない品種だと上手く育たない可能性があるため
品種を選ぶときには暖地向けか寒冷地向けなのかも
確認してみましょう。
暖地におすすめの品種:壱州早生、平戸、紫ニンニクなど
寒冷地におすすめの品種:ニューホワイト6片など
☆暖地と寒冷地の区分け
暖地の対象地域
:関東、東海、北陸、四国、近畿・中国の太平洋側、九州、沖縄
寒冷地の対象地域
:北海道、東北、甲信越、 近畿・中国の日本海側
種球を選んだら、植え付け前の準備をしましょう。
ポイント② 土作り
ニンニクが良く育つ土を作りましょう。
ニンニクは栽培期間が長いので、ふかふかな土が持続するように
菜園の土に土壌改良材(たい肥、腐葉土、石灰、肥料)をよく混ぜます。
植え付けの1~2週間前に土作りをおこなうと
土と土壌改良材がよくなじみ、さらに土が良くなります。
ポイント③ 植え付け
種球は、1片ずつに分けて植え付けます。
深植えは発芽を悪くするので気を付けましょう。
☆植え付け方の目安
〇菜園の場合
種球を植える溝の深さ:約10cm
種球と種球の間隔:約15cm
種球の上にかぶせる土の厚さ:5~6cm
〇プランターの場合
2列に並べて植え付けましょう。
列と列の間隔:約15cm
種球と種球の間隔:7~8cm
種球の上にかぶせる土の厚さ:3~4cm
2.植え付け後のポイント

ポイント① 乾燥対策
土が乾燥すると、ニンニクの成育が悪くなってしまうので
植え付け後は土の表面にワラなどを敷き
乾燥からニンニクを守りましょう。
マルチングの効果は、乾燥防止の他にも
冬場の地温を上げる・雑草の抑制・肥料の効きを良くする
などがあります。
マルチングは、収穫前までずっと敷いたままにしておきます。
ポイント② 肥料
おいしいニンニクを育てるために
定期的に肥料を与えましょう。
固形の肥料と液体の肥料を一緒に使うと
肥料が効率的に効き、より成育や香りが良くなりますよ。
肥料を与える時期は、暖地と寒冷地で異なります。
☆肥料を与える時期
〇暖地の場合
対象地域
:関東、東海、北陸、四国、 近畿・中国の太平洋側、 九州、沖縄
<固形の肥料>
1回目:10月~11月(植え付け約1か月後)
2回目:4月(新芽が伸びる頃)
<液体の肥料>
10月~4月
〇寒冷地の場合
対象地域
:北海道、東北、甲信越、 近畿・中国の日本海側
<固形の肥料>
1回目:4月(新芽が伸びる頃)
2回目:5月
<液体の肥料>
4月~6月上旬
ポイント③ わき芽かき
ニンニクを大きく育てるために
わき芽が出てきたら抜き取るようにしましょう。
残す方のニンニクの株元を手で抑えながら
わき芽を球根ごと抜き取ります。
☆わき芽かきを行なう時期(目安)
株が10~15cm(葉が3~4枚)の頃
暖地:12月頃
寒冷地:4月頃
今回は秋と冬の作業を中心にお話させて頂きました。
春になると、追肥やつぼみを取る作業
待ちに待った収穫作業がありますので
また時期になったらお話させて頂きますね。
まずは植え付けや肥料やりのポイントを押さえて
美味しくて大きなニンニクを育てましょう。
3.ニンニク栽培におすすめの石灰・肥料はこちら

〇天然100%野菜の石灰
天然石灰だけでなく
天然マグネシウム(苦土)
土の有効菌、ゼオライト
粘土鉱物を配合しているので
おいしいニンニクが育つ
健康な土を作ります。
<配合している素材とその効果>
・天然石灰:土壌酸度調整、カルシム欠乏症の予防サポート
・天然マグネシウム(苦土):実付き促進
・土の有効菌:連作障害軽減
・ゼオライト:根腐れ防止
・粘土鉱物:健康促進
〇香味野菜肥料
味や収穫量にこだわる方におすすめの肥料です。
アミノ酸の効果でニンニクの香り・味を良くします。
ニンニクが健康に育つ
カルシウム・天然原料などが配合されています。
パラパラまきやすい粒タイプです。
〇有機入り醗酵液肥 スーパーワン
水で薄めて与える液体の肥料です。
ニンニクの成育状態に合わせた濃度調整ができます。
固形の肥料と一緒に与えると
さらに成育や香りが良くなります。