花咲く肥料について

こんにちは、東商の研究開発センターの村田です。
私たち研究開発センターが、直接お客様のご相談をお受けしたものを
ピックアップしてお届けする園芸相談レター。
今回は「花咲く肥料」のお問合せにお応えします。
有機肥料でお花を育てたいというお客様から
「 『花咲く肥料』の構成成分はどのようなものですか?」
というお問い合わせをいただきました。
「花咲く肥料」はリン酸成分とカリウムの含有量が高く、
天然のアミノ酸やビタミン類も豊富で、花付きが良くなると評判の肥料です。
有機質の肥料がメインとなっていますが、硫酸カリウムなどが含まれている為、
有機だけの肥料ではありません。
なぜ、有機だけの肥料を作らないのか?
それは、土に含まれる窒素対策としてなくてはならないものだからです。
窒素は、植物の生育に最も影響する要素で、
主に葉や茎の成長を促して大きくしてくれます。
しかし、窒素が多すぎると葉や茎が育ちすぎてしまい、
花付きが悪くなるというデメリットがあります。
花数を増やす為にも余分な窒素を土から抜くには、
カリウムが非常に有効でした。
しかし、有機質に含まれるカリウムは量が少ないため、
カリウムを化学成分で補う必要がでてきたのです。
そこで「花咲く肥料」の開発において、骨粉に含まれる花を咲かせるために
効果的なアミノ酸、特にプロリンと、肥料成分の有機質由来のリン酸の他に
余分な窒素を抜くカリウムなどを、花数を増やすことができるよう、
ベストな栄養バランスになるよう、配合を調整し、様々な試行錯誤を繰り返しながら
2年の歳月をかけて完成へとたどりつきました。
おかげさまで発売以来、「やっと上手に咲かすことができた!」と
園芸初心者の方からお声をいただくとともに、さらにデリケートな
花木、洋らん、山野草などを育てられる方々にも好評で、
「オールマイティーな花の肥料」として多くの皆様にご愛用を頂いています。
なお、有機成分が多く入っている為、カビのような白い糸状菌が生えますが、
その上からお水をかけていただければ大丈夫。
新たに植えたときは、植え付けて葉がピンと立ち始めたタイミングで与えて下さい。
においも少ないので、マンションのベランダなどでも使いやすい肥料です。
さらに「花咲く肥料」は使い続けていただくことで、
有機質が土にも良い栄養を与えてくれます。
土壌の微生物が増加する為、土壌改良効果があり、
植物が喜ぶふかふかの土へと変化してくれますよ。
製造や研究に携わる私たちが皆様の疑問に直接お応えすることで、
少しでも不安が取り除けていけたら本望です。
また、お客様からいただいた貴重なご意見やご質問は、
より良い商品をお届けできるよう、今後の製品開発や改良に活かしてまいります。
これからも、東商の商品の使用方法や、製品についてご不明な点やご質問などございましたら、
お電話やFAX、お手紙などでご相談ください。
東商の商品が、皆様のお花や野菜を育てる喜びの支えになれば幸いです。