6月に無施肥のブドウの鉢に7月に肥料をあげてもよいか?
■Q
今年7月6日にタノレッドと言う葡萄を購入したのですが
葡萄の追肥が6月と収穫後の9月になっていますが
購入したお店は追肥をしておらず実が4房ぶら下がっています。
あまり実がなっていないものもあり、実の上の方には小さな実が付いていて、これから育っていく様な感じです。
この葡萄の肥料を購入したとしたら、どの様に与えて行ったらいいのか教えて頂けたら助かります。
■A
葉の状態を観察し、肥料が不足しているようでしたら6月分の追肥としてすぐに与えることを
おすすめします。
■肥料が不足している時の葉の状態
肥料が不足してくると、初夏から伸びてきた葉の色が、段々と淡くなっていきます。
特に受粉後に肥料を与えていないと、最初に出てきた 葉の色が緑から黄緑色に変わってしまいます。
■肥料の与え方
土量10Lあたり35g(およそひと握り)を、鉢のスミに分けて与えましょう。
※昼も夜も気温が高い時期(昼30℃以上・夜25℃以上)は、ブドウの肥料 を控えてください。
肥料を与えた後に、葉が茂りすぎていたり、葉の緑色が濃すぎるようなときには
肥料が効きすぎている可能性があります。その際には、与えた肥料の半分を
一時的に外して(7日~10日間ほど)、肥料の濃度を下げるように調整してください。
もし、お手元に薄めて使用する液体肥料がある場合は、500~1000倍に薄めて
週1回併用していただけると、より成育を促進します。
(肥料が効きすぎているときには、液体肥料の濃度はいつもより2倍に薄めてください。)
有機液肥 スーパーI
葉の色が淡くなっていないときには、土の中にある肥料成分がまだ効いているかも知れませんので
今の時期は肥料を与えなくても大丈夫です。
次に肥料を与えるタイミングは、収穫後になります。
【補足事項】
この肥料は有機質原料など、天然原料で作っているので効き方が穏やかな肥料です。
有機質肥料は、施肥後、カビの力を借りて分解され、肥料効果を表します。
土の表面が乾燥していると、肥料の分解が遅れてしまいますので
乾燥防止のために、腐葉土や藁などをマルチング材として敷いておくと、肥料の分解を促進し
根の張りを良くします。また、暑さ対策としても有効です。
また、これからの時期は鉢を日向に置くと鉢が熱くなりやすく
土の温度が上がって根が弱ってしまいますので、鉢を直接地面に置かず
木の板などを敷いてその上に鉢を置く方法や、空いている一回り大きな鉢があれば
その中にブドウの鉢を入れて二重鉢にし、鉢の温度が上がらないようにしましょう。