菜種油かすと東商の醗酵油かすはどう違うのですか?
東商の醗酵油かすには、菜種油かすをはじめとして、魚粉・米ぬか・骨粉等の数種類の原料を使用しております。そのため、菜種油かすに比べてリン酸・カリ成分が高く、花付き実付きが高まります。さらに効き方が異なる原料を配合・醗酵しているため、安定した肥料効果があり、様々な植物にお使いいただけます。

醗酵油かすの効き方を教えてください
■Q
醗酵油かすの効き方を教えてください
■A
植物は直接肥料のすべてを吸収するわけではなく
一度土が栄養を吸収し、薄められた栄養を吸収しているので
1か月から1か月半肥料が効いています。
4月から10月に使用した場合
追肥をするとカビが生えて肥料成分が土に浸透していきます。
カビが生える頃(施肥後1週間くらい)から肥料の溶出が進み
10日から20日後頃に溶出のピークがあります。
徐々に溶出する量が減少していきますが
醗酵油かすは、1か月から1か月半経過後もまだ4割くらいの栄養が残っており
ジワーっと効果が続くので葉色の良い状態が続きます。
肥料の効き方は、気温、湿度、水やりの間隔(降雨)によって変わります。
梅雨時の高温・多湿の環境では分解が速いので濃度障害・ガス障害に注意します。
また、植物がぐんぐん大きくなるにしたがって肥料要求量が大きくなっていきます。
元肥が切れる前に次の栄養を追肥として与えます。
(苗が小さなもの、根が少ないものには、濃い肥料の状態で与えないように
予め土で薄めたり、与える量を2度に分けて与えるなど、濃度障害に注意します。)
醗酵油かすと他の肥料の併用について
■Q
醗酵油かす小粒を鉢植え樹木用として購入しました。
育てている植物をもっと元気にしたいのですが
植え替え時の元肥として使う場合、普段から元肥として使用している
他の肥料と併用しても良いのでしょうか?
■A
他の肥料と併用可能です。
併用していただく場合、下記の点にご注意ください。
緩効性の化学肥料の場合は肥料成分が水溶性成分と徐放性成分でできています。
水溶性成分を含んでいるので、植え付けるときには、根に直接触れないように
株との距離と、肥料の量に注意します。
土に対しての肥料の量には基準がありますから
油かすなどと一緒に使用する時もその量の範囲内でなければ濃度障害を起こしてしまいます。
一緒に使用するときは、濃度障害を起こさないように計算して与える量を決めます。
(植物の種類、時期、株の大きさによって耐えられる肥料濃度が異なります。)
<計算例>
緩効性の化学肥料の使用量が、65㎝プランター(土10L)あたり50gの場合
半量を醗酵油かすに置き換えて、添加すれば基準量となります。
醗酵油かすの使用量は、土10Lあたり30gなので
緩効性の化学肥料を25gと、醗酵油かす15gを与えれば基準量の範囲内になります。
<醗酵油かすの使い方>
醗酵油かすは、初期にカビや有機酸を生じる期間があります。
発芽時や幼植物では障害が起きることがあるので
あらかじめ土に肥料を混合・散水して約1週間置いてから
植え替えや苗の植え付けに使用します。
醗酵油かす粉末を鉢に使うときの使用量は?
醗酵油かすをご利用のお客様より
大鉢に醗酵油かす粉末を使いたいけれど
土1Lに対し何g使ったらよいでしょうか?
というお問い合わせを頂きました。
醗酵油かす粉末の使用量についてですが、
20L以上の大鉢では「土1Lあたり3g」での使用をおすすめしています。
与えるときには、株から離して鉢フチあたりに肥料を置くと植物に穏やかに効きます。
植物が小さい時には、肥料が強く効いてしまうことがあるため、
施肥量を2回に分けて与える方が良いかと思います。
里芋を植え付ける時に醗酵油かすをまいてすぐ植え付けられますか?
はい、大丈夫です。
いも類は肥料をまいてすぐに植え付けても問題ありません。
ただし、種はすぐに植え付けないようにしてください。
醗酵油かすをまいてから1週間ほど経ってから種まきするようにしてください。
果樹の場合醗酵油かすと超醗酵油かすのどちらがいいの?
エンゼルトランペットの地植えと鉢植えの肥料は?
エンゼルトランペットをお育ての方からの質問です。
鉢植えには超醗酵油かす「おまかせ」を
地植えには醗酵油かすをおすすめしました。
特に地植えの場合、土が固くなっている時には
醗酵油かす 粉末を株から少し離れたところ(葉の先の下あたり)の土を少し掘って
醗酵油かすを一握り入れて頂くと土が柔らかくなり成長も良くなります。
使用は夏の暑い時期、冬場を除き1か月に1回与えましょう。
花芽が付いたら、花咲く肥料に切り替えます。
土をふかふかにする
発売50年の醗酵油かす 粉末
ベランダ・室内でも使える有機肥料
超醗酵油かす「おまかせ」
花芽が付いたら
花咲く肥料
においの気になる場所では
花咲く化成肥料
庭木に「醗酵油かす 中粒」をまくときは埋めた方が良いですか?
醗酵油かす 中粒を庭にまくと、風雨などでころころと転がってしまうかもしれません。
効かせたいところに残らず遠くへ行ってしまう可能性があるので、埋めた方が良いですね。
また、肥料は湿って栄養が溶け出し、そのあとかびやバクテリアが動いて土をふかふかにしたり
根に肥料成分やカビやバクテリアが分解した分解物が届き良い成長を促します。
土に埋めることが難しいときは、肥料をまいた後、肥料を踏みつけて半分くらい土に埋もれるようしてあげると
肥料が転がることもなくなり良く効くようになります。
種まきの土に醗酵油かすを混ぜて使っても良いですか?
醗酵油かすにカビが生えてきました。植物に影響はありますか?
湿度の高い時期、肥料の表面にときどきカビ(糸状菌)が見えますが、このカビは肥料成分を植物の吸収しやすい形に分解するカビです。植物の生育に影響はありません。気になるときには肥料に水をかけてください。

醗酵油かす 中粒を庭にまくと土の表面が白い霜が降りたようになった
醗酵油かすをまくと
分解が進む際に白いカビが来ます。
これは、特に問題はありませんので上から水をかけてあげてください。
分解によって作られた栄養が根に届き、土をふかふかにします。
『醗酵油かす』の原料の「特製リン酸」とはどのようにして作られるのですか?
食品や製薬カプセル用のゼラチンを作る工程で発生するりん酸を
カルシウムと反応させたりん酸カルシウム(りん酸石灰肥料)です。
添加するカルシウムは有機質ではないので、有機質肥料のグループには入りません。
ゼラチンはコラーゲン:牛骨の膠質(こうしつ)や魚の皮を
酸アルカリ処理・精製してつくられます。
この時のりん酸分を肥料に加工したものを利用しています。
りん酸成分の由来は有機質由来です。
『有機100%野菜の肥料』では、有機質肥料に限られるため
「蒸製骨粉(じょうせいこっぷん」を使用しています。
有機質肥料は、餌や食品由来のものになりますので
今や世界的に不足の傾向にあります。
今手に入る肥料原料を上手に土に返すことで
再び植物へ、動物へ、私たちの食料に循環できます。
また、山に降った雨は森林土壌を通じ河川、海へと流れ
海藻やプランクトンを生やし水生動物を育みます。
限りある資源を大切に使って肥料を作りたいと思います。
カサブランカの追肥について
■Q
カサブランカの鉢植えの花が終わりましたら、花咲く肥料は購入しましたが、
油かすも使用した方がいいですか?
また、どのタイミングで、どのように追肥すればいいですか?
動画で、腐葉土を2センチぐらい、花が終わったら、のせると言われていました。
■A
カサブランカの成長に合わせて、「花咲く肥料」と「油かす」を使い分けることをおすすめいたします。
カサブランカ系の品種は花数が多く、開花期が長いので、葉が緑色の間は肥料を与えて栄養を補います。
また醗酵油かすなどの有機質肥料を使用すると、花の香りが良くなるという報告があります。
腐葉土についてですが、カサブランカの根元の土の上にまくことで、カサブランカの上根が守られ乾燥防止になります。
また、腐葉土のおかげで、泥はね防止、土壌改良などの効果を得ることができます。
特に鉢植えでは土が乾燥しやすいので、今の段階で腐葉土をご使用いただくとおすすめです。
<追肥のおすすめの与え方>
①花が終わったら「油かす」を鉢のスミに与えます。
この時期は葉を育てる効果のあるチッソ成分を含んでいる「油かす」がおすすめです。
②残暑が過ぎたら「花咲く肥料」を鉢のスミに与えます。
この時期は球根の肥大に効果のあるリン酸成分が高い「花咲く肥料」がおすすめです。
腐葉土を敷いている場合は、一旦腐葉土をよけて肥料を置き
肥料の上に腐葉土をかけ直します。
(または腐葉土の中に肥料を埋め込みます。)
肥料に腐葉土がかかっていることで、肥料の効きめが良くなります。
秋の終わり(葉が枯れる頃)には、大きく育った球根に出会えます。
<栽培の注意点>
・梅雨明け後、容器栽培では水切れを起こしやすくなります。
西日が当たる場合、午後には鉢が日陰になるように工夫してください。
・夏の終わりに、コガネムシの幼虫が根を食べてしまうことがあります。
街灯が近くにある場合は、薬剤で球根を守ることをおすすめします。(オルトランDXなど)
・秋の植え付けには、球根が大きくなった分、より深い鉢に植えます。
(ユリは上根が発達し春に成長するときに花芽を分化する、という性質があります。
十分に上根が張れるように深い鉢を使用します。)