バットグアノを柑橘類に使いたい
バットグアノには成育に必要な窒素成分が含まれていません。
成育期には油かすなど窒素成分を含む肥料と併用すると成育が良くなります。
これまで休眠している苗木を植え付ける場合は
鉢植えの果樹への元肥の使用では、植え付け後、早く芽吹いてしまったり
十分に成育していない細根を傷めることがあります。
このため、植え付けるときの元肥には窒素肥料の添加を控えています。
気温が安定した時期(桜が咲く頃)の植え付けは
栄養分として「東商の醗酵油かす」を用土10Lあたり30gと
「バットグアノ」を用土10Lあたり30g混ぜておき
10日ほど寝かしてから、植え付けを行なうと安心です。
※もし、寒の戻りなどで晩霜・冷たい風が当たるようでしたら
鉢を軒下など冷たい風が当たらない場所に移動してください。
植え付け用土(赤玉土など)のリン酸分強化のためバットグアノは有効です。
バットグアノのリン酸分は土に捕まえられることなく植物や土壌微生物に利用されます。
追肥を与えるときは
苗木の植え付けで根を傷めていることが多いので
植え付け後、新葉の展開が確認されてから
緩効性の肥料や醗酵油かすを追肥していただく方が安心です。
<追肥(春肥)を与えるときの目安>
・東商の醗酵油かす(NPK4-6-2)用土10Lあたり30g
・バットグアノ 用土10Lあたり30g(年1回、春肥のみ)
※根の発達がこれからの幼苗期は、少ない肥料を切れ目なく与えるようにします。
鉢植えの場合、肥料は株元から離して、鉢のスミへ与えます。
■地植えの樹木の場合
柑橘類等、暖地系の樹木では、芽出し肥として枝先の下部分に与えます。
枝先の下には、養分を吸収する細根が集まってきます。
肥料は少し掘って土と混ぜておくと効果的です。
染み出した肥料の栄養周辺に細根が発達します。