有機100%野菜の肥料をいちごに与えてもよいですか?
有機100%野菜の肥料と醗酵油かすとどっちがいいの?
■Q
「発酵油かす・小粒」・「有機100%野菜の肥料」の使用方法についてお尋ねいたします。
当方は家庭菜園初心者です。
元肥に油かす、追肥をと上記のものを考えたのですが、原材料など二つは共通しているのでしょうか?
「発酵油かす」の元肥,追肥の単体使用で間に合うのでしたら
「有機100%野菜の肥料」の購入は見合わせようかと思っています。
それとも他におすすめの肥料(追肥用)がありましたらご紹介いただけますと嬉しいです。
トマト、サニーレタス、ホウレンソウ、など一般的な野菜を作っています。
■A
家庭菜園でのご利用とのことでお問い合わせいただきありがとうございます。
ご質問頂きました「醗酵油かす・小粒」は、元肥と追肥のどちらにもご利用いただけますので単体使用も可能です。
原材料や成分値につきましては
「有機100%野菜の肥料」は、有機野菜栽培を行いたい方向けに有機質の原料のみで作った
粉状の肥料であり、成分はN:4-P:4-K:1.5(%)となっています。
「醗酵油かす・小粒」は、「有機100%野菜の肥料」にも使用している原料を含めた
数種の有機質原料のほか、りん酸カルシウム、灰、水溶性窒素肥料を加え
成分をN:4-P:6-K:2(%)に調整し、造粒、醗酵、乾燥した小粒の肥料です。
原材料のうち8割以上が有機質肥料です。
どちらも有機主成分の肥料となりますが、形状の違いによって使い方を工夫されてみてはいかがでしょうか。
肥料の形状による違い
粉末:元肥として使う場合、土に混ぜやすい。
追肥として使う時には風に舞ってしまうことがあるので、肥料をまいた後
畑の土をかけたりマルチの下の土に混ぜたりして使うと無駄なく効く。
粒状:元肥として使う時は根の付近は避けある程度土を掘り上げてからまき
土を被せて根に直接肥料が当たることを避ける。
追肥としてまく時は風に飛ばないためばらまいて使うことができる。
ただ、肥料はその栄養分が湿った状態の時に溶け出してくるので
粉末と同じように肥料の上に土をかけた方が良い。
その他おすすめ肥料
①「植付後・有機100%野菜の肥料」
成分はN:3.5-P:4-K:1.2(%)で、アミノ酸を多く含む肥料を使用していますので
旨味アップにおすすめです。粒状なのでまきやすくなっています。
②有機液肥「スーパーI(ワン)」
液体肥料ですが、アミノ酸をたっぷり含む「スーパー1(ワン)」は
トマトを始めとした各種野菜に味が良くなる、と、好評です。
液体肥料は油かすなどの固形肥料と併用してお使い頂く事で
より野菜が美味しく育ちます。
水で薄めて使うタイプなのでコスパも良く少量で良く効きます。
ホウレンソウなどの“葉もの野菜”は短期栽培となりますので、すぐに効く液体肥料が
効き目も早く、その効果が期待できます。
有機100%野菜の肥料を植木にまいてもよいですか
はい、大丈夫です。
野菜以外にもお使いいただけます。
『有機100%野菜の肥料』の『醗酵有機質肥料』ですが、原材料について教えてください。
有機100%野菜の肥料でぼかし肥料を作りたい
有機100%野菜の肥料は粉末なのでぼかし肥料を作ることができます。
ぼかすことで効き目がやさしくなり、固めることでゆっくりと長く効くようになります。
■おすすめの追肥『かびさせてから使う』
幼植物苗の追肥では、肥料と土と根の距離が近いので
マイナスを避けるために、予めカビを生やしておく『ぼかし作業』が効果的です。
【有機100%野菜の肥料を使ったぼかし肥料の作り方】
出来上がりの量の目安:約100鉢分
※施肥基準:5号鉢(土1L)5gで考えた場合
準備する肥料の量:有機100%野菜の肥料500g
○作り方
1、肥料と赤玉土、腐葉土を少量混合し、加水します。
2、湿り気を感じるくらいの状態で、箱に薄く延ばします。
3、新聞紙をかけて1週間、ほんのりかびたらぼかし肥料の出来上がりです
分解はそれほど進んでいないので、アンモニアの発生の心配はありません。
最初に入れた肥料の量は500gなので、『赤玉土』と『腐葉土』等で
のばした分を考慮して鉢に置きます。湿ったままおいておくと
分解が進行するので、日陰で新聞紙に広げて乾燥して保管します。
■おすすめの追肥『軽く練ってから使用する』
肥料の溶出は粒加工することでより穏やかな溶出をします。
粉末タイプの有機質肥料を水で練り施用します。
肥料表面が乾くことですぐに溶けないようになり、固型の粒の様に穏やかな溶出をします。
この方法はデンドロビューム園様でも使われている方法になります。
■有機100%野菜の肥料(混合有機質肥料)の施肥量の考え方
有機100%野菜の肥料は原料数種の有機質肥料を混合加工しています。
主な原料は菜種油粕粉末、米ぬか、蒸製骨粉、魚粉、醗酵有機質肥料です。
有機質肥料が肥料として効果を発揮するために糸状菌やバクテリア等微生物の力を
借りています。
○元肥の施用
土に肥料を混合し、耕すことで薄く延ばされた状態になり
雨や散水により分解が始まり、成分が土壌に染み出しています。
肥料自体は微生物分解すると濃い状態になるので
植物が吸収するためにはちょうど良い濃度に薄めてくれる土の量が必要です。
【畑の場合】
1平方メートル当たり窒素で
5g(マメの仲間) 10-15g(ナスやトマトの仲間)
【容器栽培の場合】
基本用土1Lに対して0.2gの窒素
例)有機100%野菜の肥料窒素全量4.0%の肥料では、
0.2÷4%➡5gの肥料の量です。(およそ5号鉢の土の量になります)
■有機質肥料の原料とそれぞれの特徴
菜種油かすと米ぬか種子由来のりん酸分は「フィチン」の形で肥効が高く発根を促します。
蒸製骨粉は、りん酸のほかカルシウムを含んでいます。魚粉は、アミノ酸が豊富です。
また、醗酵有機質肥料は、ミネラルも豊富、土壌微生物の餌になります。
「ぼかす」ことによって、有機質肥料の初期のマイナス因子を分解、初期成育を促進します。
■種まきの際の注意点
有機質肥料は、分解初期(定温で1週間程度)に、発芽抑制成分がつくられるので
用土混合後、湿り気を与え、ほんのり、かびが生えてから種をまきます。
有機100%野菜の肥料の白いカビのようなものについて
Q
東商 有機100% 野菜の肥料を使用して数日後、
プランターの土表面に白カビが発生し、
小蝿が増えてきました。
土は取り除いた方がいいですか?対策を教えてください。
A
『有機100% 野菜の肥料』は、有機の原料を使用しておりますので、
使用時に白いカビ(糸状菌)が発生することがございます。
(雨が続く時や、梅雨時期に多く見られますが、一時的なものです。)
このカビは有害なものではなく、
肥料成分を植物の根が吸収しやすい形に分解する働きをしています。
そのため、カビが発生したら肥料が効いている合図となります。
<対策方法>
土は取り除かず、そのままでも大丈夫です。
カビが気になる場合には、一度カビの上から土や水をかけて頂くと気にならなくなります。
一方、コバエなどの虫は、肥料が湿っている状態を好みます。
梅雨時は乾燥しづらい時間が続くので、コバエが寄りやすくなるようです。
また、カビは肥料の表面に生えた後、肥料が乾くにしたがって肥料の中に浸透していきます。
カビが中まで浸透すると虫が寄り付かなくなるため、
水やりの間隔をあけて、土の表面と肥料を乾かすようにすると虫対策にもなります。
また、天然由来の『木酢液』も虫よけに効果がありますね。