チューリップの花後の肥料について
■Q
植木鉢で育てているチューリップについてです。
同じ植木鉢の中でも早く咲き終わるものもあれば
まだ蕾のもあります。
(購入して植えた球根の個数よりも花が多く
葉も蕾も小さいので成長途中で分球したものなのかもしれません)
花後の肥料のタイミングはどれに合わせればよいでしょうか。
最後のものが咲き終わってからでしょうか。
それとも球根を太らせるために
小さい蕾は咲かせずに切ってしまう方がよいのでしょうか。
■A
①開花期の違いについて
購入して植えた球根の個数よりも花が多く
葉も蕾も小さいということは、成育途中で分球したというより
恐らく球根を購入した際にその球根の横についている小さな芽が
育ったものだと思います。
外皮の内側に小さな球根が隠れていたのかもしれません。
<品種と開花期>
チューリップの開花期は品種・色によって差がありますね。
パッケージには、『混色・同時期に咲く』と記されていても
開花期に差があることもありますね。
(♪♬ 赤白黄色、どの花みてもきれいだな、、、、、
白色が早いような気がします。)
<来年の球根:分球について>
チューリップの分球は、開花後におこり
その後肥大し、来年の球根になります。
<分球後の花芽が作られる仕組みについて>
チューリップの花芽は、分球した新球根の中に作られます。
掘り上げ後、夏を越しているときに
球根の内部で花芽がつくられます。
中心の花芽のほかに、鱗片(たまねぎみたいなところ)ごとに
花芽が分化しています。
この2番目の芽が伸びてくるチューリップがあったかもしれません。
記憶が曖昧なのですが、白色の花で見たような気がします。
(ネット上でも『2番目のチューリップ』を楽しまれている方がいました。
お得感がありますね(^^)/)
②花後の肥料のタイミングはどれに合わせればよいかについて
先に咲いていると思われる大きな花に合わせて
与えた方が良いかと思います。
肥料と葉で作られた栄養を使って来年のための球根を太らせます。
薄めた液体肥料を併用して週に1回与えると
成育をぐんと高めてくれます。
ただし、肥料の与えすぎは球根を傷める原因になるので
既定の量を与えましょう。
水は表土が乾いたら与えましょう。
③小さい蕾は咲かせずに切ってしまう方がよいのかについて
開花がちょっとの時間差でしたら、小さな蕾が色づくまで育て
生け花として蕾を生けてはいかがでしょうか。
色づいたチューリップの蕾はかわいいので
一緒にビオラやパンジーの切り花を添えると、卓上で楽しめますね。
(そのあと肥料を与えてください。)
カサブランカの植え替え時期について
■Q
カサブランカの葉が、青青として残っています…。(一本だけです)
その茎についている葉が全部枯れてから、植え替えをしたらいいのでしょうか?
■A
カサブランカは「百合の王様」とも呼ばれ
花が咲くとその大きさや美しさ
そして香りの素晴らしさに感動しますね。
このたびは、そんな見事なユリを
お育てでのお悩みとのこと
少しでもお力になれればと思い
ご回答させていただきます。
カサブランカはオリエンタルハイブリッド系のユリで
他のユリに比べて葉が大きく、光合成をしっかりと行い
栄養を作ります。
その作り出した栄養によって球根が大きく育ち
翌年も大きな花をたくさん咲かせてくれます。
さて、その花後のカサブランカの
植え替えのタイミングを計り
葉を「いつまで残しておくのか」
「いつ枯れてくるのか」
と、いう点が気になるところですね。
10月の気候はカサブランカにとって
来年の花のために球根を充実させることができる
大切な時期となります。
そのため、葉が緑色のうちは植え替えをしないでおき
「表土が乾いたら水を与える管理」を続けましょう。
9月に与えた肥料が効いていると
球根がしっかりと太っていくと思います。
お住まいの地域にもよりますが
11月に入ると気温がグッと下がり
下の葉から葉が黄色に変わり、枯れてきます。
もし早めに作業を進めたい場合は
下葉が黄緑色に変わり始めたころが目安です。
光合成の力が弱まってきたサインですので
その時点で茎を切り取り
植え替え作業に入っても大丈夫です。
また、植え替えの際は、水やりを控え
土がある程度乾いてから植替作業をすると
スムーズに作業を行えますよ。
花後のお礼肥に!
植え付け時の元肥に!
来年も素晴らしい花を育てる!


