室内栽培イチゴのハダニの対処法とは?
■Q
いつもいちごについてご相談いただきありがとうございます。
もうすっかり実がつかなくなり
5月中旬からハダニがついていたのですが
なにか対処方法はありますか?
もう実をつけることのは難しいですか?
肥料は与えた方がいいですか?
■A
ハダニの対処方法について
ハダニは乾燥する時期に繁殖しやすいので、日当たり・風通しの良い場所(ベランダなど)で管理することをおすすめいたします。
特に室内での栽培は風が無いため、ハダニが発生しやすくなりますのでお気を付けください。
発生した場合の対処方法は、葉の裏まで散水し、洗い落とすことで発生・繁殖を抑えることができます。
また、ハダニ用の薬剤も市販されています。
(自然な成分を使った農薬もあります)
薬剤についてご不明な点は、販売メーカーへご確認いただけますでしょうか。
イチゴの実について
この時期のイチゴは、ランナーを伸ばして株を殖やすステージに移行しているので
残念ながらこれから実を付けることは難しいと考えられます。
通常イチゴが実を付けるためには、前年の秋以降に「短日」と「低温」の条件が揃う必要があり、この2つが揃わないと花芽ができません。
(長日でも花芽分化可能な「四季なり性」の品種を除く)
季節外のイチゴの肥料の与え方について
■Q
もう季節外なのに花を咲かせてて
アミノ酸あま~いイチゴの肥料の説明にも
書いていないので、分からず困っております。
■A
イチゴの花芽分化について。
以前の品種は気温が低い時期(15℃程度)に
花芽を分化する品種が多かったのですが
近頃は20℃を超えても花芽を分化、花を咲かせる品種になってきました。
(この性質によって、イチゴの収穫期間もグーンと伸びて
クリスマスデコレーション用のイチゴから
この初夏のイチゴスウィーツ用までフレッシュなイチゴを
出荷できるようになっています。)
これからのイチゴの成長ステージとしては
高温25℃を超える、長日の条件によって
「休眠」に向かっていきます。
休眠に向かっていくと花数が減り
匍匐茎(ランナー)が伸びてきます。
ランナーは、来シーズンの苗になりますから
大事にしましょう。
ランナーの成長を促すために、この時期に1回
追肥で使用する量の肥料を与えてください。
肥料が切れたり、水切れで乾燥すると
ランナーの先端が障害を起こすようなので
施肥と合わせて地植えの株でも
定期的な水やりを行なってください。
イチゴはランナーを伸ばして
株を増やすことができます。
親株から出た最初のランナーの子株は
親のウィルス病を持っている可能性が高いので
さらに2番目の子株、3番目の子株と
ランナーを伸ばすようにします。
この2番目と3番目の子株を
来年用の幼苗として育てます。
定植は秋涼しくなってから行ないます。
※老化した親株は、段々と花付きが悪くなっていきますので
この時期に苗の更新をする必要があります。